頑張ったね。少し休もう。

生きづらさ

誰にだって辛い経験の一つや二つはある。そして、心も体もボロボロになる経験をした方も、沢山います。どんなに明るいあの人も、元気そうに見えるあの人も、実は過去につらい経験をしていたり、今まさに辛さと闘って居たり。

人は見た目では分かりません。

Bさんも、とても辛い経験をされていた一人です。そして、その経験から”どんな言葉で”、”誰の言葉で”立ち上がる事が出来たのか、伺いました。

Bさん、ありがとうございます!今日はその体験談を紹介していきます。

☆ご本人に許可は取ってあります。

褒められたかった

Bさんは、どんな辛い経験をなさったのでしょうか?

『中学2年生の時に摂食障害を患いました。きっかけは当時、習い事のバレエの先生の一言「もっと痩せればコンクールに出させてあげる」でした。身長158㎝ ダイエットを始めた当初は48Kgと、至って健康体型だったのです。

”コンクールに出たい。”

ただその思い1つで、私はダイエットに励み、結果、半年も経たずに体重は39Kgまで落ちました。周りの友達にも「もう十分細い」と言われても、その言葉が嘘のように感じてしまいました。また、私の母親もバレエをやっており、「細くなったね。」と初めて褒められた気がして、私はダイエットを止める事が出来なくなりました。結局、動けなくなり拒食症という形でバレエを止めることになりました。』

Bさんの「褒められたい」という感情は、時に過剰なまでに人の思考を歪ませます。本当はそのままで十分素敵だったはずのBさん。だけど、「認められたい・褒められたい」などの承認欲求、「親から愛されたい」という気持ちが深くに存在したのですね。

Bさんは続けます。

『その後、高校へ進学した私を襲ったのは”過食嘔吐”です。食べても食べても満たされず、だけど太る事は避けたい。思いが強く「食べては吐き」を繰り返していました。バイト代も全て食費に使い、いつもいつも自己嫌悪の日々でした。

過食嘔吐を始めて54Kgまで増え、「吐いても太っていく。何故だろう?」それしか考えられず、学校にもいつしか行けなくなりました。「私は太ってるから何も出来ない」とまで思うようになっていました。

それでも学校では明るく振る舞い、欠席気味ながらも親友と呼べる人が出来ました。』

よく頑張ったね

Bさんはバレエを止めても、摂食障害を抱えていました。もう痩せる必要もないはずなのに、歪んだ思考が身について、本人が苦しくてもどうしようもなく囚われている状態になってしまったのですね。

では、どうやってBさんは立ち直る事が出来たのでしょうか?

『親友はとても感の鋭い人で、親しくなって間もなく気付き「過食嘔吐?」と訊ねてきました。私は「やっと出来た親友を失う。」その絶望で、泣く事以外ありません。

そんな私に親友は、「頑張ったね、今まで頑張りすぎたんだよ。少し休もう。」と言ってくれたんです。

その言葉を耳にした途端に涙が止まらなくなりました。

その後、親友と一緒に病院を探して、2週間程度の入院をする方向となりました。入院生活での事はあまり覚えていませんが、とにかく絵を描いたり、小説を読んだり、たくさん寝たり、今まで出来なかった事が沢山出来ました。

入院生活を終えて初めて、親友の言っていた「頑張りすぎたんだよ、少し休もう。」と言う意味が少し理解出来ました。治療を終えてからは、随分過食嘔吐も減り体重も少し戻り、精神的にも安定してきました。

母親はよく「太った。醜い。」と言われますが、いつも親友が元気をくれてました。母親やバレエの先生に認められる事しか考えずに生きていた私は、初めて親友のその一言で解放されました。

友達と遊んだりする楽しさ、友達と美味しいものを食べる楽しさ、それを知らずに、私は親の言いなりで人生を決めていたので、とても新鮮な経験です。少しずつバイト代も洋服など、過食以外にも使えるようになり今はとても充実した日々を生きています。』

Bさんはとてもいい出会いがあったようです。その存在の大きさは、Bさんにとってかけがえのないものでしょう。

親の愛情と過干渉

摂食障害を抱えている人は、程度の差はあれ、多く見られます。

親の過干渉、そして親の心ない一言が、小さな子供の心を傷つけるのです。子供は親に認めてもらいたいんです。愛されたいんです。愛されるために辛い症状を抱える方が沢山いらっしゃいます。

Bさんもその一人だったんですね。だけど、大きくなった時「そのままを受け入れてくれ、労ってくれた親友」に出会い、「やっと認めてもらえた」と小さなBさんが安心したのでしょう。

本当に良かったですね!

では、同じように苦しんでいる方に、どのように声を掛けてあげたいですか?と聞くと、次のように答えてくれました。

とにかく自分を楽しんでみる

『私のようにつらい思いの方は沢山いるのではないかと感じます。特に過食嘔吐、過食は普通体型の方が多いため、カミングアウトする際に「え、見えないね!?」「ただの甘えでしょ?」と、言われることがあるかと思います。

私も何回も言われた事があります。落ち込まないでください。あなた達はもう十分頑張ってます。少しだけ、休憩してみませんか?三日でも良いです。ぼけっとして好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、無理の無い範囲で楽しんでみてもらいたいです。完璧良くなろうと思わなくてOK。

私もまだ週に2、3回は症状があります。それでも以前より出費は随分少なくなり、体調も良くなりました。少しずつです。もう頑張らないでください。あなたは沢山がんばりました。』

Bさん、素敵な言葉をありがとうございました^^

まとめ

Bさんの伝えて下さった事は、摂食障害に留まらず、心に苦しみを抱えている方にはとても勇気を貰える言葉です。

他人の心ない言葉を真に受けず、ただ自分の「好き」や「楽しい」の感覚に心を向けて、「自分の人生を、自分が楽しむ」そんな事を、毎日少しずつ少しずつ行っていく事で、改善への近道となります。

そしてもう一つ大切なのが、「完璧に治そう」と力まない事です。

あなたはもう、よく頑張っています。少し休もう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました