加害者は、元は被害者

生きづらさ

悲しいことに、虐待のニュースや話は途絶えることがありません。虐待はしたらいけない事。もちろん絶対。だけど、虐待したくてしている人はどのくらいいるのでしょうか?もしかしたら、本当はそんなことしたくないのに、自分でもなぜか分からずしてしまうという方もいます。

だからと言って、虐待された方にしてみたらそんなことはどうでも良くて、深い深い傷を負います。

そんな虐待を受けた方の話を、Oさんがお話してくださいました。ご了承を得て、早速ご紹介してみたいと思います。

 

繰り返される虐待

『近しい親族に虐待を受けた人がおり、その人と関わる機会が多かったので、私が子どもの頃にはその人から虐待をされることがあったため、それを嫌だと思ったことがありました。子どもの頃は身の回りで起きた様々なことが、大人になってからそれらを経験するよりも印象深いことであるように感じられることが多かったので、その当時を思い返してみると心に大きなダメージを受けたという記憶があり、心を病んだような状態に非常に近いような心理状態となっていたのではないかと考えています。

具体的には、こちらがその人に話しかけてもその人は私のことを無視したように何の反応も示さず、まるでこちらの存在が無いかのように振る舞う、私が勉強をしていると”お前みたいな奴が勉強なんかして、無駄に決まっているのに、そんなことも分からないのか”というようなことを言われる等のことをその人からされました。』

Oさんは言葉の虐待を受けていたのですね。そしてその加害者である相手もまた、被害者であったのです。

 

悪いことをする人が弱い人で可哀想な人

『前述したような出来事がありましたが、20歳頃になると、私に虐待をしていた人よりも力が強くなり、学力も充分に自分の方が上であることがわかる状況であったため、子どもの頃のように虐待をされるということはなくなりましたが、”人は表向きは善人のふりをしていても、隠れた状況となれば自分よりも弱い者に対しては本性を表し、表には出せない悪い部分を他人にぶつけるものなのかもしれない”と考えることになり、これは自分の心の闇であると考えていました。

実際には、本音にも毒を持たないような人も多いので、現在はこのようには考えていませんが、考え方を変えることができるようになったきっかけの一つとして、友人からの言葉があります。

その言葉は、切り口を変えれば悪いことをする人こそが弱者であり、可哀想な人なのだ」というものです。これが絶望感の淵から救い上げてくれた言葉です。

ご友人の言葉がOさんを絶望の淵から救い上げてくれたのですね!「悪いことをする人こそが弱者であり、可哀想な人」本当にその通りですね。

 

虐待は受け継がれる

『「切り口を変えれば悪いことをする人こそが弱者であり、可哀想な人なのだ」というものについては、私にとっては大切な言葉で真実であると考えるものですが、そう考えない人についてはただの自分への慰めでしかなく、真実であるとは考えられないのではないかと考えます。

私についても、はじめはそのように考えていましたが、後になって知り合いになった人がその人の親族をよく知る人で、その人の家系では意図せずに代々、虐待を繰り返していて、その人も虐待の被害者であることを他人の口から具体的なエピソードと合わせて聞くことになりました。

虐待のような正しくない行いをするような人は、普段は虚勢を張っていて他人には自分の弱さを見せるようなことはしませんが、人生の全ての場面において弱い立場の人に対して強く出ることが出来るような立場であったわけではなく、必ずその人も弱者の立場である時期があり、その時に受けた心の傷から逃れることが出来ないからこそ、その苛立ちを他人にぶつけてしまうのであり、決して強い人ではないと考えるようになりました。』とお話してくださいました。

本当にその通りで、虐待を受けて育った人は、それしか学んでないのです。詳しく説明するには長くなりますので割愛しますが、虐待をする人もまた被害者であったし、弱く可哀想な人と言うのは、的を射た言葉です。

が、虐待を受ける人にたいして、そのような事は慰めにもなりませんね。Oさんのように受け取れる人もいれば、そんな風には絶対に受け取れない人もいるでしょう。それほど辛いことです。

 

虐待されるのは、あなたのせいではない

ではOさんに、虐待に悩む方に向けてアドバイスを頂きました。

『もしも他人から何かしらの非道な行いをされて、なぜそのようなことをその人がするのか分からずに混乱して、「自分が悪いのだろうか」と自分を責めるような気持ちになった人がいたとすれば、私が経験したように、「弱者ほど他人に対して自分の心の傷を見せることが出来ずに、それを癒す機会を失い、苦しんでいて、その苦しみを消す方法が分からないために混乱して周りに迷惑をかけているだけなので、このような人と関わることになったとしても、相手の苦しみには深入りせずに、決して自分が悪いとは考えないことが大切である」と伝えたいと考えます。

根本的に、自分の苦しみややりきれない気持ちは自分でそのことを理解して、そのことについて悩む必要はないと納得することでしか解決しないと考えます。非常識な行動をする人は、このようにして何かを理解して解決する能力がないのかもしれませんので、これを他人が解決することは困難であると考えます。

したがって、非常識な相手と関わり、不愉快な思いをした際には、「切り口を変えれば悪いことをする人こそが弱者であり、可哀想な人なのだ」と考えて、関わり合わないことがオススメです。』

Oさん、ありがとうございました!

まとめ

虐待はあってはならない。もしもその様な扱いをされた時は、絶対に自分を責めることなくその場から逃げることが一番大切な事だと思います。

そして虐待をしてしまっていることで苦しんでいる方も、虐待されて苦しんでいる方も、是非一人で悩まず誰かに相談することで、虐待の連鎖を止めることができるかもしれないという希望を持っていただけたらと思います。

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