自己主張できないことで溜め込むストレス
私は小さい頃から自己主張が下手で、人間関係にストレスを感じていました。
私が言いたいことを言えずにストレスを感じたのは以下です。
自己主張できない私
- 嫌でも断ることができず、無理をして抱え込みストレス
- 自分の気持ちを相手に伝える事ができず、我慢して飲み込みストレス
- やりたいことを素直にやりたいと言えず、モヤモヤ
家族や友達にさえ素直に自己主張できなかったんです。
コミュニケーション能力がある方だとは思っていたのですが、単に我慢して意見を抑えて相手に合わせているだけで、心は疲れる一方でした。
その反動が時々近しい人の前で爆発してしまい、後悔ばかりだったんです。
そんな私が心理学を学び、私なりに「自己主張ができない原因」と「克服方法」をまとめてみました。
♦生きづらい悩みが長く続く場合、以下の記事も参考になると思いますので宜しければぜひ読んでみてください。
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自己主張ができずにストレスを溜めた私が行きついた「原因」とは?
私が「言いたいことが言えない…」といった自己主張ができない原因は以下のものでした。
- 相手に嫌われることが怖い
- 相手に見限られるのが怖い
- 自己肯定感が低く自信がない
- 相手を思いやる気持ちが大きすぎる
このような原因があり自分の意見をきちんと伝えられず、知らず知らずにストレスを溜め込んでいました。
それぞれ詳しく説明していきます!
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自己主張できない原因➀嫌われるのが怖い
1番多い原因が嫌われるのが怖いということかもしれません。
- 自分の意見を言ったら嫌われるかもしれない
- 自分の気持ちを伝えたら面倒な奴だと思われるかもしれない
このように、他人からどう思われるのかが怖くて、言いたいことも言えずストレスになっているのかもしれません。
私が実際に嫌われることが怖くて我慢した事例が、以下になります。
- 具合が悪かったが、休むと嫌われるような気がして我慢した
- 本当は家事や育児を手伝って欲しかったが、嫌われるのが怖くて言えなかった
- 自分が正しいと思うことでも、相手を怒らせるのが怖くて黙って従った
- 恋人が毎晩遊び歩いても、嫌われるのが怖くて嫌だと言えなかった
- ママ友との会話で、村八分にされるのが怖くて意見が言えない時が多かった
このように考えてしまうことは誰にでも思い当たることかもしれません。
しかし我慢しすぎてストレスを溜めた結果、私はうつ状態になるほどでした。
嫌われるのが怖いという気持ちが強くて全く意見を言えない人は、自分自身の中に「私は嫌われる人間」という思い込みがあるかもしれません。
そもそも「自分は大切にされる存在だ」という思いがあれば、「嫌われるかも…」と過度に怯えることはないからです。
「嫌われる人間だ」という思いこみができたのは、生育環境やトラウマなどによるものかもしれません。
ここを改善するためには、まずは「嫌われるかも…」という思考に瞬時に気付くことからです。
そして、何人かに嫌われるかもしれないことと我慢して自分を殺すこと、自分の人生のためにはどちらを選ぶことが大切かを考えてみてください。
どんなに良い人でも、万人に好かれることはありません。
そして自分自身の一番の理解者が自分自身であれば、人生が楽になります!
- 嫌われるのが怖いと思って自己主張できない時は、まずは「嫌われるかも…」という思考が湧いたら瞬時に気付く訓練をする
- 小さなところから「嫌われても大丈夫」というチャレンジをしてみる
♦自己主張できないのとは反対に、自己主張が強くて嫌われた失敗談も書いていますので、読んでみてください!
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自己主張できない原因➁見限られるのが怖い
相手に何か頼まれた時や仕事を依頼された時に発動するのが、「見限られたらどうしよう…」というものでした。
本音では「今は手いっぱいで受けられない」という状況でも「分かりました!やります。」と言ってしまい、追い詰められてストレスを溜め込むことも多々ありました。
- 相手に「使えない」と思われて、もう仕事をもらえないかも知れない
- こんなことで「ムリです」なんて言ったら、評価が下がってしまう
- 「使えないやつだ…」と思われたくない!
上記のように考えてしまい、時間や体力に余裕がなくても、YESといってしまい結局最後には心身ともに潰れてしまいました。
期待されることが嬉しくてYESと言ってしまうことも、同じ理由だと思います。余裕がなくても断れないのは、見限られるのが怖いからではないでしょうか。
特に心に問題がなくても、大なり小なりこの恐れはあるように思います。
期待されたり頼られたりすることは嬉しいですし、仕事ともなると評判や収入にも繋がってくるからです。
しかし、自分の心身を病んでも我慢して応えようとするのは、歪んだ思考と言えます。
ここを改善するには、自分の出来ることと出来ないこと・自分の状態などを受け入れて認めることが大切になります。
自分の状態を一番理解出来て助けてあげられるのは自分自身であるということを、時間をかけて理解しました。
- 自分の心身を病んでも我慢して応えようとするのは、歪んだ思考
- 自分の状態を一番理解出来て助けてあげられるのは自分自身
♦自分を受け入れて認める自己受容についても記事を書いていますので、宜しければ参考になると思いますので読んでみてください。
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自己主張出来ない原因➂自己肯定感が低く自信がない
当たり前のようですが、自信がなければ自己主張は難しくなります。
「私は間違っているのではないか…」「変なことを言っているんじゃないか」などと考えてしまっては、不安ですし恐ろしくて自己主張できません。
自信といっても、以下の2通りあると思います。
- 理解出来ている・物事が出来るという能力的な自信
- 失敗しても成功しても自分は大丈夫という自分自身に対する信頼
私は、自己主張するためには自分自身に対する信頼が必要だと考えました。
自分を信頼できなかった私は、以下のように考えることが多かったのです。
- 失敗するかもしれない
- 間違っているかもしれない
- 笑われるかもしれない
- 否定されるかもしれない
このような恐れは、自己肯定感が低く自信も持てず劣等感を抱えている人が持ちやすいものです。
自己肯定感の高い人は、次のように考えます。
- 失敗したらやり直せばいいじゃない!
- 間違ったら素直に謝ろう
- 笑われても自分が理解していれば別に気にしない
- 否定されても私の価値は何も変わらない
自己肯定感が低く自信も持てないため自己主張ができないという場合の改善点は、少しずつ自己肯定感を持っていくことです。
自己肯定感を育みたい場合、まずは自分自身を知り受け入れていく自己受容から始めてみましょう。
- 自分自身を信じる「自信」をもつ
- まずは自己受容をすすめて、自己肯定感を育む
♦自己受容についての記事もありますので、ぜひ読んでみて改善に役立ててみてください。
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自己主張できない原因➃相手を思いやる気持ちが大きすぎる
相手の気持ちを敏感に感じ取り、思いやる気持ちが大きすぎる人は、我慢してしまうことが多いです!
相手の気持ちを思いやるがあまり、自分が犠牲になっても我慢してしまうタイプです。
私自身、小さなころから「人の気持ちを考えなさい」とか「自分が相手だったらどう思うか考えて行動しなさい」と教育の場や家庭でも教わりました。
日本人には多いのかもしれませんが、とても空気を読むのが得意になります。
謙虚が美徳であり、控えめな女性が多い時代に育ったからかもしれませんね。
私の母も相手を優先するタイプでしたし、私自身も心を病むまでは相手優先タイプでした。
相手を優先した事例 |
その時の思考 | ||||||||
大切に育てた畑の花を知人が勝手に掘って行き、困っているのに何も言わないで許す | あの人は皆に嫌われてるから、可哀想だから私くらいは仲良くしてあげないと… | ||||||||
私の彼氏を好きな女の子に、キューピットのような役割をした | あの子はあんなに彼を好きなのに叶わないなんて可哀想だから何とかしたい… | ||||||||
私にも大切な用事があったのに、同僚に頼まれて休みを変わった | 同僚が困っている…。私が変わってあげたらあの子は助かるだろう | ||||||||
倒れそうなほど眠いのに、娘が遊びたいというので遊びに付き合った | 1人で遊べず、母親が眠ってしまったら心細いだろうからな… |
上記の事例のように、時々過剰にほどまで他者の気持ちを優先しようとしていました。
わたしは自分自身と他者の境目がなく、他者の気持ちをまるで自分のことのように考えてしまい、自分が犠牲になってしまっていました。
そうならないために、自分の人生と他者の人生の境界線をしっかりと引くことが必要です。
思いやることは大切にしつつ、でも自分自身の人生も大切にする生き方を選んでいきましょう。
- 相手には相手の人生があり、私には私の人生がある
- 自分と他者の間にしっかりと境界線を持つ
- 思いやりは持ちつつ、でも犠牲にはならない
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自己主張できなくてストレスを溜めていた私が克服した3つの方法とは?
自己主張できないと、自分を我慢させてストレスになります。
自分を抑え過ぎず、人間関係に問題を抱えないように伝えたいことを伝えるために、私が努力したことが以下になります。
自己主張が上手くなるためにしたこと
- 嫌われることを過度に恐れず、自分を大事にする
- 自分も相手も尊重する
- 相手を変えようとしない
1つずつ詳しく解説していきます!
嫌われることを過度に恐れず、自分を大切にする
自己主張をするためにまず私がやったことは、嫌われる勇気を持ったことです。
誰に嫌われたってどうでもいい!というような投げやりな気持ちではありません。
私自身を犠牲にするくらいなら、嫌われる方を選ぼう!と思ったんです。
とはいえ、嫌われるのは今でも良い気持ちはしませんが(笑)
今まで表では笑顔でニコニコと笑っていても、心の中では我慢我慢で感情も押さえつけて抑圧していましたが、心理学を学んで私が考えたことは、「誰の人生を生きているのか」ということでした。
自分の人生を生きているはずなのに、いつも誰かのために我慢我慢しているのでは、主人公はいつも他人です。
どうせ嫌われるなら、自分自身の感情や考えを大切にして自分を尊重した人生を送りたいと考えたんです。
♦たくさんの人に読まれた『嫌われる勇気 岸見一郎/古賀史健著』も、とても参考になりましたので是非お勧めです。
もちろん伝え方も大切ですよね?
次に相手も自分も尊重した伝え方を見てみましょう!
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自分も相手も尊重する
嫌われる勇気を持ったからと言って、何をどう言っても良いというわけではありません。
相手の状況・相手から見た事実などを理解し尊重するように努め、その上で自分自身の主張をするように訓練しました。
私が実際に自己主張する時に相手を尊重して伝えた例が以下です。
相手の状況と自分の状況 | 自己主張 | ||||||||
相手:忙しくて私に手伝って欲しい
自分:体調が悪くて出来れば休みたい |
「とても忙しそうで私も力になりたいと思うのですが、今日は体調が悪くお力になれません。体調が良くなりましたら是非お手伝いしたいと思います」 | ||||||||
相手:気分がのったから忙しい妻のため家事を手伝った
自分:嬉しいが、たまにではなくいつも手伝って欲しい |
「家事を手伝ってくれてありがとう!あなたのおかげで助かったよ!忙しくて疲れていたところだったの。また時々手伝ってくれるとすごく嬉しいな。」 | ||||||||
相手:遊ぶのが楽しくて帰りが遅くなる
自分:約束の時間は守って欲しい! |
「とても楽しく遊んべてよかったね!ただ私は約束の時間が過ぎても帰ってこないと約束をどうしたらいいか分からず悩んじゃうから連絡一本欲しいな」 | ||||||||
相手:この仕事はA案が良い
自分:この仕事はB案が良い |
「あなたのA案も良いところが沢山あるんですね!私はB案のこういうところも良いと思うのですが、どう考えますか?」 |
相手には相手の意見や考えや感情があるので、それを尊重します。
その上で、相手を尊重しながら自分自身の意見や考えを伝えました。
そのように伝えるようになってから、すんなりと自分の意見を伝えられるようになり、自己主張の大切さを感じられる様になりました。
はじめは緊張しましたが、慣れるととても楽ちんです!
♦人に上手に言いたいことが言えず、頑張りすぎて人生に疲れ切った体験談も書いていますので、宜しければ読んでみてください。
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相手を変えようとしない
自己主張できたからといって、全てが上手くいくわけではありませんでした。
相手が私の伝えたいことを理解してくれなかったり、お願いを断られたりしたら落ち込みました。
そこで学んだことは、「他人は変えられない」ということです。
いくら上手に自己主張できるようになったとしても、相手がどう行動するのかは相手次第です。
大人であろうが子供であろうが、コントロールしようとすると相手は反発します。
自己主張とは相手を自分の思い通りにするためのものではなく、あくまでも自分の意見や感情を率直に伝えるためのものだと思います。
自己主張したとして、相手が思ったような反応をしてくれなくても、それは相手の問題です。
全てが上手くいく魔法ではありません。
相手の人生は相手のモノなので、尊重していきましょう!
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まとめ
いかがでしたか?
相手に伝えるも伝えないも自分次第です。
言えなかった時は「私は自己主張しないことを選んだのだ」ということを意識してみてください。
誤解して欲しくないのは、自己主張できないことが悪いことではありません。
自分が辛くなければそれで良いのです。
他者のサポーター・縁の下の力持ちとして力を発揮するのが得意なのかもしれません。
自己主張が上手い人の真似をして、技術を盗んでみるのも良いですね!
ぜひ自分の心地よい方法で人生を楽しく穏やかに生きていきましょう。
もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
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