「全部私のせい!自分が悪い」と考えてしまう原因と私が克服した対処法とは?

心理学

「全部私のせい!」
「全部自分が悪いんだ」

この言葉が口癖のようだった34歳当時の私は、自分を責めすぎて鬱になりました。

そんな私は責任の取り方に問題があったようです。

どんなことも「私が悪いんだ…」と考え、落ち込むことが癖になっていました。

そんな私がアダルトチルドレンの概念を知り、心理学を学び、「全部私のせい!自分が悪い!」という責任から、正しく責任を感じることを理解した経験をご紹介します。

♦生きづらさを抱える原因についての記事はこちらにありますので、是非ご覧頂けたらと思います。

「全部私が悪いんだ」「私のせいで○○なんだ」と思う方の参考になったらと思います。

逆に「私には関係ない」「私の責任ではない!」と感じる方にも読んで頂きたいと思っています。

なぜなら、「私の責任ではない!」と責任から逃れようとする考え方も、同じ理由からであると感じたからです。
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「全部私のせい!自分が悪い」と考えてしまう原因とは?

「全部私のせい!私が悪いんだ」と考えてしまう原因は「強い責任感」にあります。

強い責任感から、”責任を取りすぎてしまう”というジレンマに陥ってしまうわけですね。

責任感が強く、「全てのことは自分の責任だ」と考えるのは、ある意味立派な事なのかもしれません。

しかし自分以外のところに責任の所在がある場合でも「私のせいかも…」「私が悪いんだ…」なんて責任を感じていたら、とても生きづらいですよね。

精神的に追いつめられて、私のようにうつを患ってしまうなんてことも考えられます。

最近どんなことで「私のせいだ…」と考えましたか?

後輩がミスをしたのは全部私のせいだと思って自分を責めてしまいます…

 

なるほどー。

後輩に間違ったことを指示したのですか?

 

いいえ…。でも私の教え方が悪かったのかなって…

そう思うと後輩や上司に申し訳なくて、気持ちが塞いでしまいます。

この場合、後輩のミスというのは全てが彼女の責任というわけではありませんよね?

「教え方が悪かった」、仮にそうだったとしても「全部私のせいだ…」なんて思うことではないですよね?

では、「全部私のせい!私が悪い」と考えてしまう原因となる「行き過ぎた責任の取り方」をしてしまう原因は何なのでしょうか?

責任を取り過ぎる原因から説明していきます!

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責任を取り過ぎる原因➀「全て私が何とかしなければ!」という思い込みが強い

私がアダルトチルドレンについて学んだ結果、私がなぜ今まで「全部私のせいだ!」と思ってきたのかが理解出来ました。

幼い頃から私は家族の機嫌を取るように生きてきました。

もちろんそんなふうに強要されたわけではないですし、親も虐待をするような人たちでもありません。

家族不和の中で、私が自然と「家族が幸せであったら私も安心」という理由から、家族の機嫌を損ねないように、皆が笑顔でいられるようにと顔色を見てきました。

その顔色を見ることこそが、責任を取り過ぎる原因だったのです!

顔色を見て機嫌を取ることと、「全部私のせい!」と思うこと

どう関係があるんですか?

 

そうですよね!

分かりづらいので、例を挙げてみますね!

出来事 私のせいだ!という思考
お母さんが疲れ切った顔をしている 私が役に立たないせいだ
両親の夫婦喧嘩 私が場を和ますことが出来ないからだ
お母さんが嫁いびりされている 私が弱く無力だから助けてあげられないんだ
父が残念な顔をした 私が喜んであげなかったせいだ…
私をいじめた兄が外に放り出された 私が泣いたから兄が悲しい目に合っている

上記のように、周囲に問題が起きた時「私がいけないんだ」と考えていたんです。

それは、他者の顔色を見て育ってきたためです。

自律した大人は、自分の機嫌は自分で取ります。

しかし、まだ若かった両親や家庭内の不和の中で育った私は、周囲の機嫌を取るように学習してしまったんです。

そのため、周囲に問題が起き不和を感じ取った時「私のせいだ!」と感じ、自分を責めていました。

大人になって冷静に考えると、”あり得ない考えである”ということに気付きますが、幼い頃は分かりませんでした。

「自分が全て何とかしなければ!」と考えていたんですね。

 

♦子供に対して「私のせいだ…」と強く感じてしまうことに関しての記事はこちらです。ぜひ読んでみて下さい!

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「責任を感じ過ぎて苦しい生き方」をやめる方法

”他者の機嫌を取るのが当然”と学習してきてしまった結果、”他者の不機嫌は私の責任”と感じてしまった私の例を紹介しました。

その学習を、”もっと生きやすいもの”に変えようとした私はどうしたのか。

そのために私がしたことは、「これは誰の問題か」を一つ一つ考えていったことです。

”他者の機嫌を取る”ということは、”他者の問題を自分の問題と捉えている”ということでもあります。

それってどういうことですか?

相手がイライラしたり悲しかったりするのは相手の問題ですよね?

機嫌を取るということは、相手の問題を何とかしようとしているということです。

実際に問題が起きた時、「これは誰の問題か」を考えることで、自分が対処するべきことなのか、他者が対処するべきことなのかが分かりますよね。

以下に私の実際の生活での一例を紹介します。

出来事 誰の問題か
夫婦喧嘩 夫婦の問題
子供が宿題が終わらず泣いている 子供の問題
後輩が仕事のミスで困っている 後輩の問題
子供が忘れ物をして困っている 子供の問題
仕事が疲れて料理を作りたくない 私の問題
子供の宿題が終わらず私がイライラする 私の問題

問題が起きた時に「これは誰の問題か」と考えることで、責任の所在がはっきりしますね。

だけど、子供が困っていたら「何とかしてあげなきゃ」って思ってしまいますよね…。

そうですよね!

そういう時は、あくまでも「この子の問題だ」ということを認識したうえで、問題解決のために協力するのはどうでしょうか?

自分の問題と他者の問題をハッキリと区別し、その上で協力したり手助けしたりする。

そうすることで、「全部私のせい!私が悪い」ではなく「困っているようだから力を貸してあげよう」という建設的な考え方が出来るようになりました。
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責任を取り過ぎる原因➁自分自身と向き合うことが怖いと思っている

これは私の例ですが、私は他者との摩擦が怖くて「全部私のせいだ」と思ってきた自覚があります(笑)

他者と揉めると自分自身が傷付きます

揉めるということは、時には自分が悪かったと認めなければいけませんし、時には嫌われなければいけません。

「相手のせいだ!私が悪いんだ」と思うことで、自分の上手くいっていない部分に向き合ったり、自分自身の見たくない部分を見る必要があります。

自分のダメな部分を見たくないから、そして他者に嫌われるのが怖いから、「私が悪いことにして自分を責めた方が楽だ…」と考えてしまったんです!

私の実際の出来事と、「自分のせいだ」と思うことで、自分と向き合うことから逃げた理由をご紹介します!

 

出来事 向き合うことから逃げて自分を責めた例
彼氏が私以外の女の子とデートしたことが悔しくて喧嘩した 正直に相手を責めたい気持ちを出してしまうと、自分自身の器の小ささを認めたり、怒りと向き合うことが怖くて「私が悪い」と思うことにした
夫が朝帰りを繰り返すようになった 夫に問いただしたり話し合いをすることで、怒りの感情や「もう愛されていない」という悲しみと向き合うことが怖くて、「私の器が小さい」ということにした
先輩がミスをして、私も一緒に説教された 「誰のミスだ?」と聞かれた時、先輩の名前を言ってしまったら先輩が怒鳴られる。それを見る自分が辛くて「私のミスです」と責任を取ることにした
子供がマイペースすぎてお友達にチクチク言われると悩んでいる時 子供の辛さを受け止めることが辛くて、「私の育て方がダメだったからだ」と、自分の責任だということにした

ちょっと難しい考え方になるのですが、私は自分自身の器の小ささや怒り、悲しみ、惨めさなどの感情と向き合うのが嫌で、「自分自身を責めた方が楽だ」と思っていたのです。

どんなに自分を責めたとしても、何の解決にもなりません!

他にも「自分を責めるメリット」についても記事を書いていますので、是非参考にご覧ください!

自分自身と向き合うことが怖いときの対処法

相手に嫌われること
自分の感情と向き合うこと・受け入れること
他者の感情を感じること・受け入れること

それが負の感情であればあるほど、勇気がいるんです。

そこは少し頑張らなければいけません。

勇気を持って自分の感情を受け入れること
勇気を持って自分のダメさを受け入れること
勇気を持って人の辛さを見守ること
勇気を持って他者に嫌われることを受け入れること

この勇気が持てた時、「全部私が悪いんだ…」「全部私のせいだ!」という自己否定や罪悪感から抜け、正しく責任を取ることの意味が分かったんです。

自己否定・罪悪感については以下の記事もぜひご覧頂けたらと思います!

私は時々「自分のことを責めるメリットは何だろう?」と自分自身と向き合うようにしています。

最初は見えてこなくても、だんだんメリットが見えてきます。

私の場合の答えの一つが「自分の嫌なところを見なくても済む」だったんです。

みなさんはどんなメリットがあるでしょう?

私にはいくつかメリットがありましたよ!

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責任を取らなすぎる原因とは?

逆に、自分の責任を取らないパターンもあります。

私がミスをしたのは上司のせいです。

私は変だと思ったけど、上司がやれと言った通りにやったんです。

私は何も悪くないんです。

上司のやり方に疑問があった時、伝えることはしましたか?

ご自身でミスにならないように工夫されましたか?

いいえ。

だって上司がやれって言ったから…

こんなふうに、全責任を上司に取らせようとしてしまう場合もあります。

もちろん時と場合によりますが、責任を取り過ぎるのも責任を取らなすぎるのも、どちらの行動も自分を苦しめたり人間関係を難しくさせる危険がありますね

ここで言う「責任を取らなすぎる」というのは、「私のせいじゃないもん」というものです。

可能性の1つとして、「誰かにやらされている感」があるというものです。

幼い時の家庭環境の中で、「自分で決めて行動する」という学習ができていない場合があります。

親が子供をコントロールして育った場合がそうです。

例えば、何か物事が上手くいかない時「お母さんが○○しろって言ったからやったんだよ」というような場合ですね。

大人になってもその学習は抜けず、「(○○さんがやれって言ったんだから)、私のせいじゃありません」ということですね。

  • あなたが「結婚しよう」って言ったから結婚したのに
  • 母が「あの人が良いよ」と勧めたからお付き合いしたのに
  • 親が「あの会社には入れたらすごいな」と言ったから入ったのに
  • 友達が「こうした方が良いよ」と言ったからやったのに
  • あの人が「これに投資したらいいかもね!」と言ったからやったのに

こんなふうに、「誰かの指示でそうしたのだ」という前提があるので、自分の責任だとは思えないように成長してきている可能性があります。

そうしている内に、自分で責任を取ることが嫌になったり怖くなったりします。

小さい頃から「自分で選んで自分で責任を取る」ということをしてきていないからです。

では、どのように責任を持てるようになるのでしょうか?

♦全部人のせいにする心理についても記事を書いています。参考になると思うので、宜しければぜひ読んでみてください!

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私が選んで、どのような結果になっても受け止める

もちろん私にも「私のせいじゃない!」という考えがありました。

自分で責任を受け止めるということが怖かったんです。

そんな時に私が努力したことは、自分で選び行動するということです。

自分で選び行動するということは、人のせいに出来ないということです。

私が「自分で決める」と勇気を出して行動したことが以下です

  • 離婚して実家で世話になるということ
  • 子供を周囲の力を借りながら一人で育てていくということ
  • マイホームを売却するという決断
  • 子供を転校させるという決断
  • 長年勤めた職場を退職すること
  • カウンセラーの勉強のために貯金を無くすこと
  • 貧乏でも自分の為に少し休むという決断

大きなところではこのようなところです。

全てが上手くいったとは言えないかも知れません。

しかし、上手くいってもいかなくても、その結果を受け入れると決めました。

このように少しずつ行動していきました。

人生は選択の連続です。

一つ一つ小さな事から「自分で選んで決める」という練習で、少しずつ自分を信じる力も出てきました。

♦アダルトチルドレンについての記事も読んで頂けたらと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

「全部私のせい!私が悪い」と責任を感じすぎる
「全部アイツのせい」と責任を負いたくない

どちらにしても人生が良好に行かず、ストレスを感じたりしんどい気持ちや怖い気持ちになるかもしれません。

私のように精神的に追いつめられ「うつ」などになる前に、是非参考にしてみてください!

もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
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