真面目すぎて生きづらい…その原因とは?
- 完璧主義
- 自己評価が低い
- 臨機応変な対応が困難
- 自分にも他人にも厳しい
- 人生を楽しめない
どれも生きづらさを感じる原因になります。
私の実例も交えてご紹介していきます。
♦生きづらさを感じる原因についての記事も書いていますので、漠然とした生きづらさを感じている方は是非読んでみてください!
「真面目」というと、勤勉で誠実で何事にも一生懸命な感じがします。
しかし「真面目すぎる」となると、本人が生きづらさを持ったり、周囲が息苦しさを感じたり、「頭が固い人」という問題も起こってくるのではないでしょうか?
真面目すぎるがあまりストレスを感じ、緊張感が続いたり心を病んでうつ状態になったりと、しんどい人生を歩む方も少なくないと思います。
私も真面目すぎて辛いんです。気持ちがピリピリしてしまって…
私も同じでした!
仕事・人間関係など、全てにおいて真面目すぎると周囲も自分自身も窮屈ですよね?
すごく窮屈でストレスです。
良いことだと思っていたけど、すごく疲れるんです…
そうですよね。
真面目すぎて生きづらさを感じる原因を、私なりに考えてみました。
参考になると嬉しいです!
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真面目すぎて生きづらい原因➀完璧主義
私が真面目すぎる原因に完璧主義があります。
私が認知行動療法士の資格を得ようと勉強をしている時に、嫌というほど自分の「完璧主義」を見付けてきました。
私の思考の歪みとして、「白か黒か」「0か100か」という思考がありました。
私の「0か100か」という完璧主義の思考を紹介します!
- この仕事をかたずけないと、今日は何もやっていないのと同じ
- みそ汁を作らないと、今日のご飯作りは出来ていないも同然
- 毎日早起きしていても、一度でも寝坊したら早起き出来ているとは言えない
- 宿題は一行でもサボったら、宿題をしていないのと同じ
- 80点でギリギリ合格しても、ギリギリは合格していないのと同じ
- 本を5ページ残して読み終わったら、その本は全く読んでいないのと同じ
- 夜中何度か起きたら、良く寝たとは言えない
- ダイエット中、少しでもおやつを食べたら一からやり直し
ちょっと極端ですが、そのくらい完璧じゃないと自分を許せませんでした。
この考え方は疲れるし辛いです。
失敗することも許されないんです。
完璧じゃないと自分自身を許せないので自分を否定してしまいます。
実際には「常に完璧」というゴールは難しいと私は考えていますので、いつも自分を否定してしまう結果になります。
♦自己否定を手放すための記事も書いていますので、こちらも読んで頂けたらと思います。
完璧じゃないと許せない!という考えを緩めることで、真面目すぎて感じる生きづらさから脱出できるかもしれません。
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真面目すぎる完璧主義を緩めるために私が実践した改善方法
完璧主義ということは、不完全が許せないんですよね。
そこで私が完璧主義を改善するためにとった方法が、”あえて不完全でやめる”ということです。
私が実際に不完全でやめる挑戦をしたのは以下のことです。
不完全でやめたこと
- 洗い物を残して別の作業をする
- 子供の宿題が中途半端だったけど、見て見ぬふり
- 仕事は途中でも時間が来たら終了する
- 掃除機は隅々までかけず、見えている部分だけかける
- 土日はゆっくり寝ても責めない
- 車を駐車する時、少しくらい曲がっていても枠に入っていればOK
完璧主義な私は、すごく気持ち悪いんです(笑)
最初は我慢が必要でしたし、モヤモヤしていることが多かったですが「これでOKだ」と思うことを練習しました。
100点を目指すのではなく、60点でOKにしたんです!
あえて「60点でOK」として、60点を目指しました。
どうしても100点が良い時は無理をせず頑張って、60点で大丈夫そうなときは「これで良いんだ」と自分に言い聞かせました。
完璧主義をやめるために、0~99もOKに考えをシフトしました。
あえて30点でも50点でも0点でもOKと考えました。
一度そちらに傾いた振り子を真ん中に戻す為に、一旦そちらに振り切ったんです!
徐々に良い意味で「適当」ということが出来るようになった私は、「100点もOK、60点もOK」というスタンスでいられるようになって、「融通が利かない私」から卒業できたのです!
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真面目すぎて生きづらい原因➁自己評価が低く他者からの評価に怯えている
生きづらさの記事にも書いたように、親や育った環境によっては他者の評価を非常に気にする生き方をしてしまうことがあります。
他者から批判されたり嫌われたりしないようにするために、真面目すぎるくらい頑張ることで他者に認められるように生きてきたかもしれません。
私の場合も親が真面目でしたし、その期待に応えるべく私自身もいつの間にか真面目すぎる人間になっていました。
私が「真面目すぎる」生き方をした親からの学びを、ほんの一例ですが以下にご紹介します!
- テストで90点でも、多少褒められはするが「あと10点頑張れ」と言われた
- 「いい加減なことをしていたら近所の人の噂になって、あの子は…って言われるよ」と脅されていた
- 「そんなんじゃ、お友達に嫌われるよ!」と脅されていた
- 頑張らなければ良い大人になれないと言われていた
- 親の言いなりになった時、褒められたり笑顔を向けてもらった
- 真面目にやっていなそうな人の悪口を聞かされていた
- 頑張ればなんとかなると教えられてきた
- 「どんなに頑張っても、結果を出さなければ誰も認めてくれない」と教えられた
「親のせいだ!」ということではなく、どうしても考え方って親からの教えの影響を受けます。
親は良かれと思って言っていたことでも、子供にとって大変生きづらい学習をしてしまう時があるんですね。
その子供の性格や受け止め方によっては、生きづらさを持たないこともあります。
私の場合は「元々の性格もあるが、学んだことに忠実だった」ということです。
自己評価の低さや他者からの評価に怯える私がとったのは、次の行動でした。
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他者からの評価に対する不安を軽減する方法と自己評価の低さを改善する方法
「他者からの評価を全然気にしない」というのは、真面目すぎる人には難しいことかもしれません。
私は可能な限り他者の目を気にしないように生きるために、嫌われる勇気を持ちました。
アドラー心理学で有名な「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健/著を読んでいました。
対話式で大変読みやすく分かりやすい本なのでオススメです!
まだ理解しきれない部分もありますが、この本によって「嫌われる勇気こそが自由になる術だ」と腑に落ちました。
「嫌われる」って怖いです。
だけど、”嫌われないように生きるために自分自身を嫌う”というのは、誰の人生を生きているのか分かりません。
自分を嫌っていては、絶対に幸せになれないんです。
私が「嫌われてもいい」と取った行動が以下です。
- 周囲が残業していても、時間になったら退社する
- 「明日でも良いよ」と言われた仕事は、遠慮なく明日やる
- 人が不機嫌な顔をしていても機嫌を取らない
- 疲れていたら思い切って仕事を休む
- 「使えない」と思われてもいいからマイペースを貫く
- 気が乗らない時は会社の飲み会も出ない
- 子供の朝ごはんは、面倒な時はおにぎりと即席スープ
本当に一部ではありますが、このように少しずつ真面目すぎることをやめていきました。
最初は自己否定や罪悪感に胸がギュッとなる時があります(笑)
真面目すぎることをやめることによって、周囲の目が変わることがあります。
会社からの評価が下がったりすることもあるかもしれません。
友人から距離を置かれるかもしれません。
それでも、自分の人生を生きるためには必要な行動だと思っています!
罪悪感や自己否定が襲ってきた時には、「これは誰の人生か」と自分自身に問いかけて、我に返るようにしていました。
あくまでも他人に迷惑を掛けたり、社会的に無責任な非人道的な行為とかではありません。
本当に少しずつ少しずつ、自分の「こうしたい」を叶えてきた結果、今ではほとんど罪悪感なく、恐れることもなく以前よりずっと自分らしく生きられるようになりました。
自己評価の低さに関しては、自分を受け入れる自己受容が必要になります。
完璧主義にも通じますが、自分が評価できる自分になるために頑張るのは、先の見えない戦いです。
真面目すぎるために生じる生きづらさの改善には、頑張りではなく自己受容が近道です。
どんな自分も一旦「こんな部分が私の中にはあるのだ」と認めて許してあげることです。
♦自己受容についての記事がありますので、是非参考に読んでみてください。詳しく書いてありますので、分かりやすいのではないかと思います。
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真面目すぎて生きづらい原因➂臨機応変な対応が困難
真面目すぎる人はマニュアル通りにコツコツお仕事をしたりするのは得意かもしれません。
自分の中にもルールがあり、ルールというものに忠実だからです。
一見長所でもありますが、ルールに忠実ということは臨機応変な対応が難しいということになります。
真面目な人が全員そうだとは限りませんが、その場その場の対応を要領よく行うのは苦手な方も多いのではないかと思います。
私が真面目すぎて臨機応変な対応が取れなかったのは、以下のようなことです。
- 仕事を頑張っている時、突然別の仕事がいくつか舞い込んでくると慌てる
- レシピを見ながら料理をしている時、レシピ通りの材料がなかった時に慌てる
- 我が家で決めている就寝時間を過ぎる予定が出来ると、イライラする
- 前々から決まっていた予定が、急に変更になった時の対応に困る
真面目すぎる私は、自分や仲間と決めたルールや職場でのルールなどに忠実で、ルール通りに出来ないようなハプニングが起こると、どう対処したらよいか分からなかったのです。
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「まあ、いいか」という曖昧さと人に頼る勇気をもつ
真面目すぎる人が臨機応変な行動をするためには、ルールに固執しすぎないことが大切です。
ルールに固執すると、完璧主義にも通じる「融通が利かない」という状態になります。
そこで大切なのは、「まあ、いいか」という曖昧さです。
私も相手も、世の中のことは全て常に移り変わっていますから、「正しい」や「正解」というのも変わってきます。
肩の力を抜き、今ここでの出来ることをやるというスタンスでいることが大切になってくるのではないでしょうか?
出来ないことがあったとしても「まあ、いいか」で済むことがたくさんあります。
「どうでもいい」と投げやりになるわけではなく、良い意味で適当さをもつことで、心にも余裕ができて生きやすくなるのではないかと思います。
もう一つ、臨機応変に行動するためには人に頼ることがとても大切になります。
真面目すぎる状態になってしまっていると、誰にも頼ってはいけないという思考になりがちです。
仕事にしてもプライベートにしても、人は助け合って協力することでスムーズに進むことが多いと感じています。
- 人に頼ることは情けないことだ
- 人に頼ることは恥ずかしいことだ
- 人に頼んだら負けだ
- 迷惑をかけるわけにはいかない
- プライドがあるから負けられない
このような思考になっていることに気付いた時は「その思考は本当だろうか?」と考えつつ、勇気を持って人に頼ってみることをしてみてください。
そうすることが生きづらさの克服に繋がって行くはずです。
♦「人に迷惑をかけてはいけない」と強く思ってしまうという方は、ぜひ以下の記事を読んで頂けたらと思います!
♦頑張りすぎて人生を休みたいほど追い詰められた時の記事もかいてあります。参考になるかと思いますので宜しければ読んでみてください。
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真面目すぎて生きづらい原因➃自分にも他人にも厳しくなりがち
真面目すぎる人が自分に厳しいことは何となく理解できますよね?
実は真面目すぎると他者にも厳しくなりがちです。
人間関係にも影響が出てくるため、生きづらさに結び付いてきます。
私は確かに自分には厳しいですが、他人には厳しくしていないつもりです…。それでも影響ありますか?
他者に厳しくしていなくても、あなたが行き詰ってイライラしていると周囲はどう感じるでしょうか?
あー…近くにいるのも疲れるかも。。。
他者に厳しくないとしても、ピリピリしてイライラしている状態を見た他者は、委縮したり「めんどくさいな…」と感じて一緒にいると疲れるようになります。
私も真面目すぎて、同僚に「見ていると疲れる」と笑われたことがあります!
「空気が読めない」とか「うざい」などと言われて嫌われてしまう可能性もでてくるため、人付き合いに悩みが出てくることも容易に想像がついてしまいます。
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「わたしもOK、あなたもOK」という考え方をしてみる
私自身が人間関係での生きづらさに結び付かないようにとった行動は、真面目な部分を緩めるのと同時に、「わたしもOKあなたもOK」という考え方を取り入れました。
その考えを取り入れて自分のモノにしたとき、とても心が軽くなったんです。
「私も未熟で不完全、あなたも未熟で不完全、どちらもOK!」といったところでしょうか。
何でも真面目で完璧という生き方は、自分も周囲も苦しいんです。
自分にも他者にも「これでOK」と考えてみましょう!
この考え方は、子育てや恋愛にも役立ちます。
特に子育てでは相手が子供であり未熟であることから、真面目すぎた私は上からものを言って、子供にも真面目を強要してしまうことが多かったんです。
ですが、「わたしもOK、あなたもOK」を知ってからは「子供は子供なりに一生懸命生きている」ということを信じて見守る事ができるようになりました。
♦私が読んだ「子供が本当は欲しがっているお母さんの言葉」という朝妻秀子さん/著の本は、子育ての本ですが「わたしもOK、あなたもOK」という考え方が分かりやすく書かれていますので、ぜひ読んでみてください。
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真面目すぎて生きづらい原因➄人生を楽しめない
私が真面目すぎて生きづらいと感じた理由の1つに、人生を楽しめないというものがありました。
- 完璧に終えなくてはいけない
- 失敗してはいけない
そのためには過去を反省して未来を考え行動する必要があったんです。
例えば、私は以下のような行動をしていました。
- 明日の朝スムーズに出かけられるように、出来る家事は夜に済ませる
- 仕事でミスを指摘されないように、何度も見直す
- 帰ったらすぐご飯を食べられるように、ショッピング中も考えている
- 体の調子を整えるため、少し疲れていたら楽しみなことでも早めに切り上げる
- やりたいことがあっても、いつでも「やるべきこと」を優先する
いつも未来のことが気になり、過去を反省し、今を楽しむことができていませんでした!
♦「楽しむことができない」ということについても記事を書いていますので、宜しければ読んでみて頂けたらと思います!
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今ここに生きる
意識が未来や過去を彷徨っている時、「今ここ」にいない状態になっています。
人生を楽しむためには、「今ここ」「今この瞬間」を生きることが大切です。
もちろん生きていくために過去や未来のことを考える時も必要ですが、それではつまらないことに気付きました。
あまりに過去や未来に囚われることは心の病気に繋がることもあります。
今の真面目すぎる自分自身を変え楽しい人生を送りたいと考えたのなら、ぜひ「今」に集中してみてください。
- テレビに夢中になっている今
- 買い物をしている今
- 子供と話をしている今
- 仕事をしている今
- ボーっとしている今
そんな一瞬一瞬に気が付いて楽しんでいくと、生きている実感が湧いて楽しめるようになるかもしれません!
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真面目は長所でもある
ここまで短所ばかりにフォーカスしてきましたので、グサグサと胸に刺さってしまった方も居るのではないでしょうか?
私も胸が痛くなった一人です(笑)
ですが、真面目なことは行き過ぎなければ長所もたくさんあります。
- 責任感がある
- 忍耐力がある
- 向上心がある
- 信頼できる
- 安心感がある
真面目なことは決して欠点ではありません。
真面目さと良い加減さのバランスが取れたら、素晴らしい長所です。
責める必要はなく、無くすこともなく、バランスを取る力を磨いて行きましょう!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
真面目であることは長所であると思っています。
しかし真面目すぎてしまうと、枠に囚われている感じや八方塞がりな感じになることは無いでしょうか?
以前はいつも何かに追われて眉間にしわを寄せている私がいました。
周囲に私より真面目すぎる人を見付けると、「何だか苦しそうだなー…」「もう少し手を抜けばいいのに…」なんて、自分を棚に上げて考えていました。
あくまでも本人が辛くなければ良いのですが、「生きづらいなー…」と感じるということは、その生き方を見直す時期が来ているのかもしれません。
私も元々真面目すぎる人間で、今でも時々その癖に引っ張られることもあります。
ですが、「真面目すぎる癖に引っ張られているなー…」と気付けるようになり、一呼吸おけるようになりました。
ぜひ参考にしていただけたらと思います!
もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
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