悩みを人に相談することができない原因とは?
私は心理学を学び、自分と向き合う時間を作ったことで「なぜ人に相談できないのか」という原因を自分の中に見つけることができました。
- 相手にどう思われるか不安である
- うまく話さないといけないと思っている
- 「どうせ分かってもらえない」と考えてしまう
- 迷惑をかけたくないと遠慮してしまう
- 相談して逆に傷ついた経験がある
「悩み」といっても、自分自身についての悩みだったり人間関係の悩み、または学校や会社、恋愛など、人は多くの悩みを日々抱えています。
私の場合、ちょっとした愚痴や仕事上の作業的なことなどであれば友人や同僚に吐き出せていましたが、「心がつらい」とか「仕事がしんどい」など、深い相談を他者にすることが出来ませんでした。
しかし、上記の5つの原因を自分の中に発見してから、時間はかかりましたが人に相談できるようになりました。
「悩みを人に相談できない」原因とその対処法を一つ一つご紹介していきます!
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悩みを相談できない原因➀相手にどう思われるか不安
悩みを相談した時「こんな相談をしたら、相手は私のことをどう思うんだろう?」と考えることはありませんか?
私は相手にどう思われるかが不安で、相談できずにいることが多々ありました。
私が気になっていた不安は以下のようなものです。
- ダメな奴だと思われるのではないか…
- 馬鹿にされるのではないか…
- 否定されるのではないか…
- 反対されてしまうかもしれない…
- 責められるのではないか…
- プライドが傷付くかも…
相談する前からこのような不安を持っているため、人に悩みを打ち明けるのが怖かったのです。
私にも思い当たります!
なぜそんな風に考えてしまうのでしょう?
「もうこれ以上傷付きたくない」という恐れや「嫌われるかもしれない」という不安を強く持っていたんです!
これは、深く自分と向き合ってみると”自己肯定感の低さ”に原因があることがわかりました。
◆自己肯定や自分を受け入れる自己受容について詳しく解説した記事も参考になると思いますので、是非読んでみてください↓
私は自分自身を受け入れていないため「どうせ他者にも受け入れてもらえるわけがない」と、最初から思い込んでいたのです。
そしてこれ以上傷付きたくないがために、人に打ち明けるのも怖くて一人で抱え込んでいたんです!
次にどうやってその不安を克服したのか見ていきましょう!
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相手にどう思われるか不安な時の対処法
相談したら私はどう思われるんだろう…
そんな不安を感じるのは、自分を受け入れ自己肯定感が上がるまでは仕方のないことです。
だからと言って「自己肯定感が上がるまでは相談できない!」というわけにはいきません。
そんな時の対処法は、本当に信頼できる人に話すというものです。
- 自分自身を知ってくれている人
- 自分自身が信頼している人
- そして、人の話を黙って聴いてくれる人
このような人に話すということです。
そういう人が身近にいないので困っているんですよね…
私はどうしても身近な人に相談できなくてつらい時は、通話やメールで出来るカウンセラーの力を借りていましたよ!
自己肯定感が極端に低い時は、カウンセラーの力を借りるのがオススメです。
カウンセリングって敷居が高い感じがするし、料金も高いですよね?
そんな時は、格安でお話を聴いてくれたりするサービスを利用してみるのも良いですね。
私も登録しているココナラというサイトには沢山のサービスがあり、割と格安で相談に乗ってくれるカウンセラーさんもおります。
文字だけのカウンセリングや通話のカウンセリングなどもありますし、「カウンセリングって抵抗があるな…」と思ったら、ただ話を聴いてくれるだけのサービスもあります。
全然知らない人にでも、自分自身の悩みを外に出すことで、見えていなかったものが見えるようになって、気持ちが楽になることも多いのでオススメですよ!
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悩みを相談できない原因➁うまく話さないといけないと思っている
私は人に相談をする時、「どこからどう話したら良いかな…」と事前に考えてしまうことがほとんどでした。
- どこから話したらいいかな…
- こう話したら分かってもらえるかな…
- こういう話し方だと、相手にわかりずらいかな…
- 相手にわかりずらいと申し訳ないな…
などと考え、そして結局話す前からストレスを抱える始末。
このように、相談する前にアレコレ考えて「うまく説明出来ないからやめておこうかな…」となってしまっていました。
相手に理解してもらいたい気持ちや、聞いてくれる相手のことを思って色々と考えるのですが、これでは話す前に疲れ果ててしまいます。
では「うまく話さなきゃ」と考えて相談できなかった時、どう考えて克服したのか。
それは、相手を信用してしまうことです!
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うまく話さなきゃ!と思ってしまう時の対処法
私も、”うまくまとめてから話そう!”と思ってるうちに、だんだん億劫になっていました…
そうですよね!
では、自分が相談を受ける立場ならどう考えますか?
まとめてから来い!と思いますか?
いいえ!
何でも聴くよ!という気持ちで相談に乗りますね…
そうですよね。あなたの信頼して相談しようとしている相手も、「何でも聴くよ!」と思っているかもしれませんよ!
「この人なら話を聴いてくれるかも…」と信頼した相手なら、まとまりのない話をただ黙って聴いてくれるかもしれません。
親身になって「それでそれで?」と聴いてくれるかもしれません。
「悩み」というのは、頭の中で整理が付かないことが多いのですが、誰かに話して外に吐き出すことで意外と整理整頓出来てスッキリするものです。
自分が選んだ人の器の大きさを信じて、うまく話せなくても受け入れてもらってみましょう!
私自身、うつや離婚などで一番心が弱っていた時、信頼できる友達に思い付くまま涙ながらに相談し、受け入れてもらえた安心感と同時に、自分の心が整理されていくのを感じました。
相談した時にアドバイスをしてくれる人より、あなたを受け入れて親身になって聴いてくれる人を選ぶのがコツです!
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悩みを相談できない原因➂「どうせ分かってもらえない」と考えてしまう
私は34歳のときにうつやパニック障害という病気になりました。
私の周囲は鬱病は大体みんなが知っているメジャーな(?)病気でしたが、パニック障害はあまり理解してもらえなかった気がします。
私にとっては辛い症状だけれど、その症状というのは経験している本人にしか分かりません。
例えば以下のような事もそうです。
- いじめ
- 不登校
- DV
- 虐待
- モラハラやセクハラ
- 強迫性障害や適応障害・うつ・パニック障害等の精神的な辛さ
このようなことはテレビで見聞きしたりして「何となく知ってる」程度に情報は入っています。
しかし、実際のつらさを知っているのは当事者だけなんですよね。
相談したら何となくで励まされたりアドバイスされたりして、傷付くことも多いんです。
そうなると「どうせ分かってもらえない」と自分自身の殻に閉じこもるきっかけになってしまいます。
私自身、自分の母に相談した時ですら、「気合いで何とかなる」とか「強い気持ちが足りないからだ」なんて言われて落胆したものです。
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どうせ分かってもらえないと考えたしまう時の対処法
どうせ分かってもらえないと思った時、どう対処するのか?
まずは「人の苦しみはその人本人にしか、本当のところは分からない」と正しく理解することです。
無理なアドバイスや価値観を押し付ける人ではなく、温かく共感力のある人に相談してみましょう。
実際のところ、自分自身が抱えている苦しさや悲しさ、つらさなど、感情は本人にしか分かりません。
自分にしか分からないということは、結局相談しても無駄ですよね…
自分のつらさを全て理解してもらうというのは難しいです。
でも、寄り添ってくれる人がいれば心が癒されます。
うーん。でも寄り添ってもらっても、悩みが解決できるわけではないですよね?
そうですね…。温かい気持ちで寄り添ってもらって心が癒されたら、自分自身で解決しようというエネルギーが湧いたり、前向きな気持ちになれるのではないでしょうか?
全てを理解してもらおうと考えるのは難しいのです。
体験したことがないことであれば尚更です。
そう聞くと絶望的な気持ちになってしまうかもしれませんが、そうではありません。
変なアドバイスや解決策を押し付けてくる人ではなく、温かい気持ちで共感してくれるような人に相談したら良いんです。
「分かってもらえない」と思うのは、無理なアドバイスをされたり意見を押し付けてきたりする人に相談して傷付いたことがあるのかもしれません。
ですので、身近に穏やかな気持ちで聴いてくれる人がいないか探してみて下さい。
一人で抱え込むより、自分だけの知識では思いつかなかった答えが見つかるかもしれません。
親身になって聴いてもらえた時、全ては理解されなくても自分の中でのモヤモヤが晴れて、心が少し軽くなるのが体験できると思います。
周囲にそういう人がいない!という方で心が潰れそうにつらい時は、無理せずちょっと勇気を出して電話相談やメール相談などに頼るのも大切です!
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悩みを相談できない原因➃迷惑をかけたくないと遠慮してしまう
- 「相手にも相手の時間があるのに…私なんかのために…」
- 「相手にも悩みがあるだろうに…私の悩みを話すなんて申し訳ないな…」
- 「こんな重い相談したら、相手も困るだろうな…」
このような感じで、迷惑をかけられない!といつも考えていました。
小さなころから「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられていたからかもしれません。
そのような価値観があると、あたかも自分が迷惑な存在であるかのように感じてしまいます。
あなたは友人や知人に相談されたら迷惑ですか?
いいえ、むしろ「頼りにされてる!」って感じで嬉しいです。
では、なぜ「私が相談したら相手は迷惑だろう」なんて思ってしまうのでしょう?
なるほど…確かにそうですね!
「相談するの迷惑かな…?」というのは、多くの人が感じているかもしれません。
ですが、誰にも相談できないほど「私って迷惑かも」と考えているのであれば、自分の価値を低く見積もり過ぎているのかもしれません。
罪悪感や自己否定について書いた記事もありますので、ぜひ読んでみてください。
もちろん、実際に相手が忙しい時に突然相談を始めたり、相手のメンタルが整っていない時に重要な相談をするのは相手にとって困ってしまうかもしれませんので、配慮は必要ですね。
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迷惑をかけたくないと遠慮してしまう時の対処法
もちろん時間だったり調子だったり、相手に対する配慮は必要ですよね!
私がとった行動は、あまりにも当たり前すぎる方法です。
- 勇気を持つ
- 相談があることを伝える
- 空いている時間があるか聞く
- 体調や調子が良さそうか観察する
これだけです。
それともう一つ、自分自身が誰かに相談された経験を思い出してみて下さい。
もちろん中には「うっとうしいな…」とか「今忙しいのに…」と思った経験もあるかもしれません。
しかし、圧倒的に「頼られて嬉しい」という気持ちになったのではないでしょうか?
ですので、心許せる人であれば配慮はしても遠慮はせず声を掛けてみましょう!
私も、相手に「ちょっと相談があるんだけど、暇な時ある?」という勇気から始めましたよ!
♦「迷惑をかけたくない…」と強く思ってしまうことに関しての記事もありますので、ぜひ読んでみて頂けたらと思います!
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悩みを相談できない原因➄相談して逆に傷ついた経験がある
実はここが原因の根っこかもしれません。
私は小さい頃から悩んでいることをあまり相談できませんでした。
それというのも、小さい頃は親が相談相手になることが多いかもしれませんが、私の母は気合いで乗り切るタイプの人間だったので、私が弱音を吐いたり自分の気持ちを話したりした時、かけられる言葉が決まっていたんですね。
- 頑張りなさい
- そんなことイチイチ気にしないの!
- 何とかなるよ
- 泣いてもどうにもならないでしょ?
- 弱い子だね…
- 気持ちを強く持てば良くなる!
相談したり泣いて悲しんだりしているたびに、上記のようなことを言われていました。
普通だと思うかもしれませんが、悩んでいる時にこのように励まされて元気が出る人っていますか?
ただ軽くあしらわれているようにしか見えません。
良かれと思ってかけてくれた言葉なのでしょうが、私の気持ちが癒えることはありません。
1つも心に寄り添ってもらってないんです。
感情をケアされず、ただアドバイスされただけ。
こんなふうに、過去に相談したら逆に傷ついたことがあると、なかなか人に相談できなくなります。
いくつかの相談できない原因を説明してきましたが、大元をたどるとここに尽きるのではないかと考えています。
♦小さい頃の成育環境により生きづらさを感じてしまうことがあるということは、アダルトチルドレンの記事にも書いてありますので、読んでみていただけると参考になるかと思います!
相手に悪気がなくても、自分自身が傷付いて相談したのに余計に惨めになったり辛くなったり、自分を責める結果になったのかもしれません。
それが傷となって、相談することをためらう原因になっている可能性が高いです。
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相談して逆に傷ついた経験がある場合の対処法
悩みを打ち明けることが怖かったりする気持ちはとてもよく理解出来ます。
私自身も抱え込むタイプでした。
しかし、メンタルの不調やいじめ、DV、子育てなど、ジッと耐えているだけではどうにもならないこともありますよね。
相談する人を選び話を聴いてもらうことは、命を守るという意味でもとても大切です。
いくら親であっても、子供の気持ちをくんでくれるとは限りません。
親しい友人だからと言って、黙って聴いてくれるとは限りません。
おススメなのは、あなたの話を遮らず批判せず共感してくれる人です。
もしも相談できる人が周りにいない場合は、公共の無料相談や、専門の無料相談などもありますし、カウンセラーに頼ることも検討して欲しいと思います。
そこまでするくらいなら、我慢した方が良いのでは?
他人では絶対分かってくれないでしょう?
そうとは限りません!
そういう人は訓練を積んだ人や心理を学んだ人が多いんです。
ですので、否定されたりすることは無いはずです。
カウンセラーにも能力的な差はあるかもしれませんが、最低限「人の話を聴く」ということは学んでいるはずです。
大切なのは誰かに「助けて欲しい」とSOSを出すことです。
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悩みは外に出した方がいい理由と一人で吐き出す方法
悩みを抱えていると、頭の中だけでグルグルと考えが渦巻いて八方塞がりに感じませんか?
私は人に相談できずに抱え込んでいたので、いつも頭の中がいっぱいいっぱいでした。
いつも八方塞がりで、出口のない暗闇を歩いているような時期が多かったんです。
誰かに話を聴いてもらうことで、心の深い悩みはもちろん、日常の「少しモヤっとした」程度の悩みでも、吐き出すことで軽くなることを体感しました。
悩みを外に出すメリットは以下です。
- 頭が整理される
- 他者に相談した場合、一人の力では解決できないことも誰かの知恵を借りられる
- 感情が吐き出されると、胸がスッと軽くなる
- 相手に共感されることで、自己受容ができる
- 客観的に考えることができるため、冷静に考えることができる
でも、どうしても相談できる人がいない時はどうしたらいいですか?
例えば夜中とか、信頼できる人が忙しい時とか…
そういう時は紙に書くという方法もおススメですよ!
紙に書くだけで良いんですか?
何も変わらなそうですけど…
効果があるかどうか、ぜひ気が向いたらやってみてください!
紙に書いて整理する時のコツを以下に紹介します。
- ノートを用意する(私は日記帳に毎日吐き出していますが、面倒ならチラシの裏でもOK)
- どんなことがあって、どう考えて、どう感じたのか?ということを書いていく (そんなに意識しなくても、心の中にあることを書き出せばOK)
- 怒りの時は、ただめちゃくちゃに書きなぐるように思い付くままに書いてもOK
- 「もう書くことがない」と思うまで書く
- 心が落ち着いた状態で見返してみる(後日でOK)
- 自分がどんな考え方をしているのか?などを客観的に眺めてみる
上記のことをすると、頭の中でグルグルと堂々巡りしている考えを一旦外に出すことが出来ます。
私が使っているのは「ほぼ日手帳」のA5サイズです。
日記のように1日1ページ使えるので、たくさん書きこめて気に入っています!
3850円とちょっと値は張りますが、オススメです!
ほぼ日手帳 カズン 本体 4月はじまり 月曜はじまり 2021(spring)A5サイズ
そして、文字にしたものを見直すことで、俯瞰して自分自身を見つめることができるので、自分の考えや悩みのパターンを見付けやすいんです。
外に出せて、まとめることが出来て、自分を見つめ直すことができるというメリットがあります。
もちろん状況にもよります。命に関わるような時は必ず誰かに相談してください。そして一人では抱えきれないことも助けを求めてください。
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まとめ
- 悩みがあっても人に相談することができない…
- 周りの人達は、友達同士で悩みを相談し合ったりしているのに、私は話せない…
- なぜ相談出来ないんだろう?
そう思って考えてみたところ、幼い頃から「相談」というものをした記憶があまりありません。
「どうせ相談したところで、誰かに解決してもらえるわけじゃないし!」と強がり、抱え込んでいました。
しかし、それは間違いだったのです。
逆に、悩みは出した方が解決が早いんです!
そして、悩みを吐き出せなかった原因の大元は、意外なところにありました。
私が人に相談できなかった原因とその対処法、そして私自身が悩みを外に出すことに感じるメリットをご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
「人に相談するのが苦手だな…」と思う心理を私なりに書いてみました。
まずは、自分が話しやすく信頼できる人に相談することから始めてみましょう!
ただ穏やかに聴いてもらえるだけでもスーっと軽くなったり、知恵を借りることで案外簡単に解決の方向に向かったりするかもしれません。
「人に相談するのはまだ抵抗がある」という方は、ぜひ紙に書く方法もやってみてください。
相談するときの大切な注意点は、あくまでも最終決定するのは自分であり、誰かが何とか解決してくれるだろうという気持ちではなく、力を借りて自分自身で解決していくのだという気持ちを持つようにしましょう。
私も人に依存しがちだったのですが、自分の人生を生きると決めてからはとても楽になりました。
ぜひ自分自身の力で解決していくことを誓いつつ、他者の力を借りながら、より良い人生を生きていきましょう!
もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
3日間お悩みを聞かせて頂き、根本原因を見付けます 恋愛や人間関係、心のお悩みが解決に向かうようにお話を聞きます
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