自責の念を手放せるようになるきっかけは自分を責める3つメリットを知ることだった!

心理学

自責の念を手放せるようになるきっかけは自分を責める3つメリットを知ること

『自分を責める』ことで得るあなたにとってのメリットは何ですか?

そんなのあるわけない!
こんなに苦しいのに…
メリットどころか、デメリットしかないわ!

私もそう思っていたんですが、実は分を責めることにメリットが3つもあったんです!

その無意識だったメリットを知ると、自責の念から解放されるきっかけになるかもしれません。

私は小学生の頃から自責の念を持ちやすかったのですが、35歳のときに自分を責めることで落ち込み、苦しいうつ病・パニック障害という病気まで経験しました。

私と同じように、自分を責めることでつらい・苦しいなど、こころに重さを感じているようなら、是非この記事を読んでみて下さい!

意外なメリットに気付き、その思考から解放されるかもしれません。

メリットを知って心の病気などを回避し、自律した気持ちを目指していきましょう。
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”自分を責める”3つのメリットとは?

私が考える『自分を責めるメリット』は次の3つです。

自分を責めるメリット

  1. 自分を怠けさせない
  2. 他者に必要以上に責められない
  3. 勇気を出さなくてもすむ

 

自責の念とは、自分を責める気持ちのことです。

自分を容赦なく否定したり、「私のせいだ…」などと自分を責めたりします。

本当に反省しなければいけないことに対して反省するのは必要なこともあるかもしれませんが、そんなにずるずると自分を責める必要はありません。

反省するのと自分を責めるのは違います。

反省して前を向ければ良いのですが、容赦ない罪悪感や自分責めは、苦しいだけ。

では、どのような原因で止められないのでしょうか?

私は自分に対する怒りやイライラが溜まってしまい、うまくいかないどころか、「眠れない」「つらい」「不安でいっぱい」な状態になってしまいました。

子育てや恋愛、夫婦生活など、どんな場面でも自分を責めてしまう原因として「自分を責めるメリット」があったんです!

自分を責めるメリットを抱く心理ってどんなものですか?

どう考えてもメリットなんか無さそうですし、ただ辛いだけですよね…

 

そうですよね!

私も最初は「まさか!」と思っていました。

かなり耳の痛い話になりますが、私自身の実例も踏まえながらご説明していきます。

 

♦自己否定を手放すために書いた記事もあります。参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。

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自分を責めるメリット➀自分を怠けさせない

私は自分を怠けさせないため、奮い立たせるために自分を責めている時がありました。

具体的にどのようにメリットを感じていたのか、ご紹介します!

 

自責の念 メリット
産後だからと言って育児に疲れを感じているなんて、ダメな母親だ 責めることで「私はまだ頑張れるはずだ!」と自分自身を奮い立たせられる
仕事・家事・育児…両立出来る人は出来ているのに、私には出来ていない… 自分を責めることで、ここで負けたら怠け者になってしまう!と自分を鼓舞
私は早起きできない… 諦めたら終わりだ!と責め続ける
やるべきことを先延ばしにする人間だ… 責めることで先延ばしさせないよう奮い立たす

上記のように、自分を諦めさせないために、奮い立たせるために自分自身を責めていました。

私には「自分に厳しくしていないと自分自身に負けてしまう」、そのような思考があったんです。

自分に優しくしてしまうと、どんどん怠けてしまってダメな人間になってしまうと思い込んでいました。

頑張らせるために責める


本当はのんびりで、人より能力が長けているわけでもない実際の自分自身を受け入れることができず、常に鞭を打って
劣等感を感じないように必死でした。

「負けてたまるか」という精神は、思い起こすと幼少期の母からの学びでした。母が「やれば出来る人」だったんですね!

しかし、実際は実力以上に頑張ろうとして責め立てていたため、心が壊れてしまうという結果になってしまったんです。

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自分を責めるメリット➁他者に必要以上に責められない

自分の中に「私はダメな人間だ」という思い込みがあると、「私は責められる人間だ」という思考を持ってしまうことがあります。

私もダメな人間だという思い込みがありそうです。

確かに「責められる人間だ」とも思っています。。

でも「人に責められる前に自分を責める」ってどういうこと?

責められるのって怖いですよね…。

責められる前に自分を責めると、どうなりますか?

うーん…。

自分を責めて落ち込んでいると、相手は何も言ってこないかも…。

そうですね。

相手に責められる前に自分を責めることで、責められることを回避しようとしている可能性があるんです!

 

私自身にもこの心理があったのですが、自分を責めることには「私はこんなに自分を責めています。なので、これ以上責めないでください」というメッセージが隠れていることがあります。

私が悪いのは分かってるからこれ以上責めないで

私はダメな人間ですよね。
私のせいでこんなことになったんです。
全部私が無能だからです。
私こんなに自分を責めています。
だからどうかわたしをこれ以上責めないでください…

こんなメッセージが無意識で発信されているかもしれません。

自分を責める人を見て、さらに追い打ちをかける人は多くありません

中には元気づけてくれたり勇気づけてくれたり、大丈夫だよなんて優しい言葉をかけてくれる人もいるでしょう。

優しい言葉をかけてもらったら嬉しいけど、それだけでは前には進めません

もちろん全ての自分責めの原因だということではありません

その可能性があるということです。

 

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自分を責めるメリット➂勇気を出さなくても済む

これは衝撃のメリットですが、実際にあります。

私自身も、そして私のクライエントさんも、何人かここに気付いた方がいらっしゃいます。

自分の見たくない何かを認めたり受け入れたり、勇気を出したり行動したりするより、自分を責めている方が楽なんです。

自分を責めるのはすごく苦しいんですよ?!

それなのに、そっちの方が楽なんですか?

ビックリですよね!でも実際私もそうだったんです!

勇気を出すことの方が、自分責めよりずっと怖かったんです!

以下に私の例を書いてみます。

  • 「うつで何も出来ない」と受け入れるより、責めていた方が楽だった
  • 元夫と離婚する勇気を持つより、自分を責めて悩んで行動しない方が楽だった
  • 浮気彼氏だと認めるより、自分を責めている方が楽だった
  • 仕事が出来ない自分を認めて受け入れるより、責めている方が楽だった
  • 私は器が小さいと認めるより、「私は努力が足りない」と責めている方が楽だった
  • 娘がマイペースだと受け入れるより、自分が母親として能力が無いと責める方が楽だった

自分自身を一旦認めて受け入れ自分自身の人生の責任を持って人生の舵を取る方が、自分を責めることより怖かったんです。

 

勇気を出すより 自分を責める方がまだいい

 

自分を責めるあの辛さよりも、勇気を出したり行動して傷付く辛さの方が怖いということです。

 

自分自身を受け入れられないと、誰かに自分を受け入れてもらいたいという依存関係になりやすいんです。

 

♦生きづらさを感じるアダルトチルドレンの記事も、参考になると思いますので是非ご覧ください。

 

言われてみると、そうですね…

勇気を出して行動しても、責任を取るのが怖いと感じます。

自分自身のネガティブな部分を認めたり、勇気を出して行動を起こすというのは、とてもパワーがいりますね。

どうしたら勇気が出せるんでしょう?

何から始めたら良いんでしょうか?

まずは自分自身を受け入れてあげるところからです。

自分を責めるメリットを手放す方法をご紹介します。

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自分を責める3つのメリットを手放す方法とは?

いくらメリットがあるとはいっても、自分を責めることは物凄く心に悪い影響があることは間違いありません

私自身が、心が壊れてしまってから回復するまでに最も努力したのが、自己否定や罪悪感を持つことをやめることでした。

私が自分を責めることを徐々にやめられたのは、以下のことを意識して行動したからです。

自分を責めるメリットを手放す方法

  1. 『今』の自分が出来ることをする
  2. 自分の責任の部分にはしっかり対処する
  3. 自分自身を認め、受容する

自分を責めるのをやめようと思いすぎて「自分を責めている自分を責める」という悪循環に陥ってしまう危険性もありますので、責めている自分でさえも責めないで「あ、責めてるんだな」と気付いて流してあげてください。

自分を責めるのをやめるのには勇気が必要になりますので、自分自身のタイミングで大丈夫です。

勇気を出して行動しても良いし、自分を責めて自分の中に籠ってしまう時があっても良い

それを選ぶのは自分自身です。

それでは「自分を責める」をやめる方法を、1つずつ見ていきましょう。

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自分を責めるメリットを手放す方法➀『今』の自分が出来ることをする

自分が怠けないように負けないように奮い立たせることも、時には必要なこともありますよね。

その方法は自分を責めてムチを打つ方法だけではありません。

むしろ、自分のキャパ以上に自分を奮い立たせても、ただつらくなるだけではないでしょうか。

「今の自分に出来る限りのことをする」、そのように思考をチェンジするようにしました。

  • 朝が苦手でゆっくりする時間はないけど、夜は元気だから子供との時間を過ごそう
  • ご飯作りは苦手だから手抜きするけど、洗濯は好きだから丁寧にやろう
  • 今はここまでの仕事しかできないから、これ以上は正直に断ろう
  • 疲れた時はゆっくり休んで、元気が戻ったら力の限り頑張ろう
  • 今はうつで体調もイマイチだから、迷惑かけてもゆっくり休もう

 

上記のように完璧主義をやめて、今の自分自身が出来ることをすればOKという信念に変えられたことで、とても気持ちが楽になったのを覚えています。

今できることを精一杯やればOK

人にはそれぞれ得意・不得意がありますし、『今は出来ないこと』もあります。そこを良い意味で明らめました。

事実を明らかに眺める。
その上で、自分に出来ることをコツコツやっていくしかない。

そう考えることで自分を責めることを止め、今の等身大の自分自身を認めることにしました。

必要以上に責めることはなく、放り投げることもなく、自分自身を勇気づけ、良い意味で頑張れるようになりました。

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自分を責めるメリットを手放す方法➁自分の責任の部分にはしっかり対処する

他者に責められる前に自分自身を責めて許してもらおうとしてしまう場合、まずは自分の言動の責任は自分で取るということを意識する必要があります。

例えば「仕事で重大なミスをした」とか「相手を故意に傷つけてしまった」など、どう考えても自分に落ち度があったなら、自分を責めている場合ではなく相手に謝罪が必要です。

謝罪した結果、怒られたり責められたりして傷付くこともあります。

どんな時でも自分を責めるのではなく勇気づけるんです。

勇気づける

 

以下は、私が実際に自分に声掛けして勇気づけていた実例です。

  • ミスをして責められてしまった。辛いね…。でも自分の全てを否定されたわけではないよ。今回は残念な結果だったけれど、次は上手くいく!
  • うつで働けず夫に責められてつらかった…。でも病気でも「働け働け」と言われることは優しい世界だろうか?せめて自分だけは優しい世界を作れるように勉強していこう!
  • 必要以上に子供を怒ってしまった。勇気を出してきっちり謝罪しよう。もうこんなことがないように、このモヤモヤの原因をもっと内観しよう。きっといい答えが出せる。
  • また落ち込んでしまって辛い…。でも責めても何の解決にもならないことを知っている。大丈夫、私は一歩一歩前進しているから。誰だって落ち込む時はあるよ。

自分を責めても、実は苦しいだけで何の解決にもなりません

自分自身で責任を負うべき時は、勇気を持って謝罪しましょう。

そして、自分自身を勇気づけてあげましょう!

自分の責任とは無関係のところで、自分を責める必要もないのに自分を責めてしまうという方は、責任の所在をはっきりさせることも必要です。

 

♦責任の所在について書いた記事もありますので、自分で責任を負いすぎてしまう方や、自分の責任を回避しようとする方は、是非読んでみてください!

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自分を責めるメリットを手放す方法➂自分自身を認め受容する

勇気を出したり行動したりすることが怖いのは、以下のような原因があると考えます。

  • 失敗するのが怖い
  • 嫌われるのが怖い
  • 不幸になるような気がして怖い
  • 笑われるのが怖い
  • 否定されるのが怖い
  • ダメ人間だと思われるのが怖い

たくさんの恐れがあると、勇気も出ないし行動することも怖くなって当然です。

まずは、「私、○○が怖いんだな…」ということに気付くことが最初です。

でも、自分を責めてる最中はなかなか気付けませんよね?

そうですね。

まずは自分を責めていることに客観的に気付いて、気付けたら「私は何を恐れて自分を責めているんだろう?」と自分自身に聞いてみてください!

例えば、私は産後うつになった時、すごく自分を責めていました。
何を恐れていたかと言うと、「子供一人育てられないなんてダメな人だね」と言われることが怖かったんです。
本当につらい時、頼れる人や場所に勇気を持って「助けてください」と子育てを手伝ってもらえばよかったのですが、勇気がなかったんです。
「嫌われるかもしれない」という恐れや、「ダメ人間だ」と思われる恐れで、勇気が出ませんでした。
「私は子育てがつらい」と認めることが出来なかったんですが、生まれたばかりの赤ちゃんを産後の大変な体で1人で面倒見るのは大変です。
ダメ人間だからでもなく嫌われることでもなかったんです。

「母親は強くあるべき」という思考が邪魔をして、等身大の自分自身を受け入れることが出来なかったんです。

まずは、そのままの自分を受け入れる

自分を受け入れる自己受容

受け入れたうえで「今どうすることが私にとって最善か」ということを、冷静に考えてみました。

そして「辛い時は信頼できるところへお願いする」という勇気を出しました。

もしそれで誰かに非難されたりしたとしても、「私自身や周囲のことを考えたうえで、最善の行動をしたんだ」と自分自身を信じてあげることも大切です。

♦嫌われることが怖いと感じた時に、とても参考になった本が「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健/著)です。一度お読みいただくと価値観に変化があるかもしれません。
私が読んだ大ヒット本「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健/著

私が読んだ大ヒット本「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健/著

 

♦自分らしく生きる上でとても大切な、自分を受け入れる「自己受容」に関しての記事も、是非ご覧頂ければと思います!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

ご自身を責めるメリット、思い当たるものがありましたか?

全ての自責の念にメリットがあるという話ではありませんが、自分を責めることが癖になっている場合は、少し自分を客観的に見てみると気付くことがあるかもしれません。

メリットがあるから自分を責めているなんて、何だかズルい人みたいで責められてるように感じます…

全然責めていません!

自分自身を守るための無意識からのもので、ズルさではないです。

自分を責めることは本当につらいものです。

ただ、少しでも改善につながればと思い、書かせて頂きました。

メリットは簡単に見つけられないかも知れませんが、見付けられたら自分を責めるのをやめる近道になるかもしれません!

参考になったら嬉しいです。

もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。

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