自己受容という言葉、聞いたことはありますか?
「自己肯定感はよく聞くけど、自己受容って何だろう?」
そう思うことはありませんか?
私は初めて聞いた時、「自己受容って何?自己肯定感と同じじゃないの?!」と、さっぱり分かりませんでした。
心理学を学んだり本で読んだりして、「自己受容が出来ていなかったから自己肯定感も得られなかったんだ!」と理解しました。
受容ってどうするの?とチンプンカンプンだった私が理解した
自己受容を詳しく説明していきます!
スポンサーリンク
自己受容ってどんなこと?受容できたらどうなるの?
私の解釈で分かりやすくまとめてみます。
自己受容…そのままの自分を認めて受け入れて許すこと。
自己肯定…そのままの自分を認めてこれで良いのだ!とポジティブに解釈すると。
このように解釈しています。
うーん…全く分かりずらいですねー…
そうですよね(笑)
ではもう少し詳しく説明していきます!
自己受容という言葉を初めてみたのは「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健/著)でした。
価値観が変わる一冊で、参考になるかと思いますので是非読んでみてください!
スポンサーリンク
自己受容とはどんなこと?
自己肯定はよく耳にしますね。
子育てでも「自己肯定感が大切」とか「自己肯定感を育む」とか言われていますよね!
では自己受容とは何か…
先程も書きましたように、自己受容というのはそのままの自分を認めて受け入れることです。
そのままの自分を認めて受け入れる…
それって具体的にはどういう事ですか?
具体的に、私が受容したことを挙げて説明してみます!
私自身、凄く自分に厳しくて、だけど元々どんくさいんです。
私が許せなかった私の欠点を一部ご紹介します。
- 朝早起きが出来ない
- 気が短い
- 根性がない
- 不安を感じやすい
- 体力がない
- 負けず嫌い
- 料理が嫌い
- 行動が遅い
- 掃除が不得意
- 面倒くさがり
本当に一部ですが、私は自分自身のこんな欠点とも呼べそうなところが凄く嫌いでした。
それを改善するために、力技で自分のことをねじ伏せようと必死だったんです。
その欠点ともとれることを受け入れられないから「何とかしなきゃ!」と必死だったんですよね。
受け入れるということは、そのままをただ認めるということです!
つまり、良いとか悪いとか判断しないで認めるんです。
うーん…
でも、どうしても出来ない自分を「悪い」と思ってしまいます。
向上心の表れでもありますよね!
出来るようになりたいと思うのは健全ですが、「悪いこと」と思うと辛いですよね?
「悪いこと」という思考を外し、ありのままを認めるんです。
自分の短所とも思えるところも長所と思えるところも、どちらも受け入れることが自己受容ということになります。
受け入れるということは、「私にはそんな一面もある」と認め受け入れるんです。
スポンサーリンク
自己受容と自己肯定の違いとは何か?
自己受容は受け入れること。
では自己肯定とは?
私は「自己肯定=自己受容」だと思っていたのですが、どうやら違っていたと気付いたのです。
自己肯定というのは、文字通り「自分を肯定する」ということです。
受け入れるという受容に対して、OKにするというのが肯定。
そのように私は解釈しています。
以下に、私の例で受容と肯定の違いを書いてみます。
自己受容 | 自己肯定 | ||||||||
早起きが苦手。それも私の一部なんだ。 | 早起きが苦手。そんな私も素晴らしい! | ||||||||
短気なところがある。それも私の一部。 | 短気だけど、そんな私も良いじゃない! | ||||||||
不安を感じやすいところも私の一部分だ。 | 不安を感じやすい私も素晴らしい! | ||||||||
くじけやすい部分が私にはあるんだな…。 | くじけやすい私でもイケてるわ! | ||||||||
愚図な部分が私の中にはあるよね。 | 愚図な私も素晴らしい! |
上記の違い、分かりますでしょうか?
自己受容は、そのままをただ受け入れるだけです。
「そういうところも私の一部であるよね」と穏やかに受け入れ認める。
自己肯定は、受け入れたうえで「そんな私も良いじゃない!」という解釈が入っています。
自己肯定するためにも、一旦受容する必要があるのではないかということに気付いたんです。
「私にはこんな部分がある」と受容しないで肯定すると、ちょっと強引な肯定になってしまい、心の底から肯定できないのではないかなと思います。
スポンサーリンク
自己受容できないとうまくいかない理由
自己受容が出来なかった私は、ストレスが溜まりうつ病にまでなりました。
どうして自己受容ができないと精神的に不安定になるのか?
それは、自己受容できない=自分を否定するということになるからです。
だって、自分の短所とも取れる部分を受け入れないということは、そういう部分を持っている自分を否定し続けているということ、もしくはそういう部分を見ないように過ごしているということですよね。
自己否定しているか、もしくは自分と向き合わないでいるということだと思います。
自己否定については、過去に詳しく記事にしています。
宜しければぜひご覧ください!
こんな私じゃいけない!
こんな私じゃダメだ!
このように、知らず知らずに自分を否定して追い込んでいます。
自分自身の行動や感情、感覚、全てが許せず否定し続けることによって、自分自身のエネルギーを否定的な部分にだけ注いでしまい、ストレスでいっぱいになってしまいます。
自分を否定することは、負のループにはまってしまう原因でもあると思います。
慢性的に生きづらさを抱える生き方について書いた記事も、是非読んで頂ければと思います!
自己受容できないことで、具体的にどんなことになっちゃいますか?
そうですね!
具体的な例を、私の体験から説明してみます!
スポンサーリンク
自分を受け入れられない=他人を受け入れられない
実は、自分を受け入れられない私は、他者を受け入れることも出来ませんでした。
逆に、自己受容できるようになると、他者をも受容できるようになりました。
でも…私は他人のことは受容できていると思います。
他人は受容できても、自分を受け入れることは出来ません。。
他人のこと、受容できていますか?
家族やお子さんなど近しい人でも受容できていますか?
子供のことは受け入れられないこともありますね!
準備が遅かったり、好き嫌いがあったり…
ついつい否定してしまっていますね…
関係が近い人ほど、受容できなくなりがちですね!
自己受容が進むと、近い他者でも受容出来るようになります!
受容できると、とてもいい関係を築けるようになりました。
他者に対するイライラに関しての記事も、是非参考になればと思います!
自己受容=他者受容
これが出来るようになると格段に生きやすくなりますし、人間関係にも良い影響が出てきます!
では、どうして自己受容できると他者受容ができるようになるのでしょうか?
それは、”「私は△であなたは□」という違いなだけなんだ”と、受け入れることができるからではないかなと感じます。
実際に私は娘に対する受容が出来ていなかったと思います。
しかし、自己受容できるようになってきた時から、娘のことも「この子はこういうところがあるなー…」と、ただ受け入れることができました。
マイペースすぎてしまう娘
YouTubeばかり見ている娘
お友達に対して消極的な娘
ちょっぴり意地悪なところがある娘
そんな娘をただ「そういうところがあるんだな…」と受け入れたんです。
受け入れた途端、娘の良いところも一緒に見えるようになったんです!
「この子はこの子」という、そのままを受け入れることが出来ました。まっさらな気持ちで、自分や相手のことを受け入れることが出来るようになったのです!
スポンサーリンク
受け入れられないと、そもそも肯定も出来ない
自分を受容できないと、そもそも肯定も出来ないのではないかと思います。
なぜなら、受け入れられないということは、「それ、拒否!」と言っているのと同じこと。
そうなると、肯定できるわけがありませんよね?
肯定する前に、まずは「私にはこういうところがあるんだな…」と認めることが必要になります。
自己肯定感が高いと人生上手くいくと言われていますが
始めはまず受容なんですね!
例え話で説明してみますね!
私の家の池には、きれいな魚や金魚が泳いでいます。
だけど、なんとカエルやザリガニも居たんです!おまけにドジョウやゲンゴロウまで!
「私の池に、私の嫌いなのカエルやザリガニがいるなんて!許せない!」→(自己否定)
「だけど…実際カエルやザリガニも私の池を彩る中の一部なんだな…」→(自己受容)
「何だか、きれいな魚ばかりじゃなく、カエルやザリガニがいるこの池も悪くないな…
むしろ色んな楽しさを味わえて良いかも!あ、亀までいる!(笑)」→(自己肯定)
注:私の家の池にザリガニや亀はいません。あくまでも例です。
例のように、「そこにある私の一部」ということを認めない限り、否定だけで終わってしまい、肯定も何も、排除することで疲弊してしまいますね。
他人についても同じです。
「我が子はテキパキ行動することが苦手である」
これを排除しようとお互いに辛い思いをするのか
これを「苦手なんだな」と我が子の一部としてただ捉えるのか
「テキパキ行動するのが苦手な我が子も、我が子なりに一生懸命生きてて素敵だな」と捉えるのか
その違いなんだと思います!
受容することの大切さ、分かって頂けたでしょうか?
これが出来るようになってから、完全ではないですがたくさんのネガティブから解放されました!
スポンサーリンク
自己受容できないと、虚しい気持ちになりやすい
自分を受け入れることが出来ないと、とても不安定になります。
なぜなら、自分で自分を受容できないため、認められていない部分がすっぽりと穴が空いてしまい、スースーと風が通っているように、虚しい気持ちになったり寂しい気持ちになったり不安な気持ちになったりします。
自身のダメな部分にばかり意識が向いてしまい、否定することによって、以下のように感じます。
- 誰かに認めてもらいたい
- 誰かに癒してもらいたい
- 誰かに受け入れてもらい
- 誰かに肯定してもらいたい
- こんな私じゃダメだ
- 私は普通と違うんだ
- こんな私じゃ見下される
- こんな私じゃ意地悪される
慢性的に不安や恐れを感じ、誰かに認めてもらいたいと考えます。
自分が受け入れることが出来ないぶん、自分以外に救いを求めるんです。
認めてくれる人を探して、受け入れてもらえば解消するんじゃないですか?
そうですね!
人に受け入れてもらえると、一時は安心できます。
しかし、その安心感がずっと続くかと言うと、そうでもないんです。
自己受容できていないと、他者に頼っても繰り返し虚しさを感じることになってしまう可能性があるんです!
それらの負の感情を埋めるために、どんどん人やモノなどに依存し、苦しみを感じる可能性もあります。
だから自己受容はとても大切なことだったんです!
スポンサーリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?
言葉にするのは簡単ですが、自分のダメだと思われるところも受け入れるということは、実はあまり簡単なことではありません。
ですが、自己受容が進み、更に他者受容も進んで行くと、生きづらさから想像もつかないほど軽くなっていきます。
自分自身の陰と陽の統合、そのようなイメージです。
人間は「陽」の部分だけでもなければ「陰」の部分だけでもありません。
それが統合した時、始めて完全なものとなるんです。
自分のあるがままの姿を受け入れる、認める。
その上で、変えていきたいところは努力して理想に近付けたり、理想を自分に近付けたりするんです。
今の自分を一旦諦めて許して認めて受け入れる
これが私には一番しっくりきました。
是非参考になればと思います!
もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
コメント