”アダルトチルドレン”という言葉を聞いた事がありますか?
何だか人生が生きづらく感じる
自己肯定感がとても低い
人間関係が疲れる
そんな方は”アダルトチルドレン”として生きている可能性があります。
ただし、現代の日本人の多くは大なり小なりアダルトチルドレンだということを言われています。
それにより生きづらさの強さも人それぞれです。
アダルトチルドレンとは?どんな特徴があるのか?
詳しく見ていきましょう!
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アダルトチルドレンとは?
アダルトチルドレンとは、機能不全家族の中で育ち生きづらさを慢性的に持っている人です。
冒険したり失敗したりして成長します。
子供は誰でも親の愛情を必要とします。
愛情がとても不安定な状態で育ってしまう子供がアダルトチルドレンとして生きる可能性があります!
私はアダルトチルドレン?と感じる方は、チェックをしてみてくださいね!
小さな子供は一人で生きていくことは出来ません。
親の愛情や保護を必要としているため、親(養育者)から捨てられないように、ありとあらゆる方法で自分の命を守ろうとします。
そのため見捨てられ不安を持つようになります。
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アダルトチルドレンが持つ「見捨てられ不安」
見捨てられ不安とはどういった事ですか?
いつか親に見捨てられるのではないかという不安です。
アダルトチルドレンは慢性的な不安感を持ちやすいのです。
アダルトチルドレンは親からの愛情がとても不安定でした。
そのため親の愛情を失うことを恐れたり、「見捨てられるのではないか…」という恐れを持って生きてしまいます。
そのため、虚しさ・空虚感などを感じやすいのです。
自分の感情を感じることを禁止しており、表現することも難しいのです。
恋愛においても、束縛してしまったり、反対に心を開けず壁を作ったりしてしまいます。
♦「恋愛で束縛してしまう…」というお悩みについて書いた記事も、ぜひ読んでみて下さい!
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アダルトチルドレンの特徴
説明したように、アダルトチルドレンは非常に生きづらい考え方や癖を持っています。
そのため、うつや不安障害など精神的に苦痛を感じることが多いのも特徴です。
子供の頃に安心感を得られなかったため、沢山の生きづらい症状が出てしまいます。
アダルトチルドレンになったら、もうずっと生きづらいのですか?
大人になってからでも回復することは可能です。
アダルトチルドレンの特徴は以下になります。
- 心身の不調
- 怒りに囚われている
- 自分を信じられない
- 自己評価が非常に低い
- 自分がされて嫌だったとしても、親と似た行動を取ってしまう
- 甘えを取り戻そうとする
- ネガティブで自身の将来にも悲観的
- 子供の頃の記憶が薄い
- 自分には価値が無いと感じる
- フラッシュバック
- 現実を生きている感覚が乏しく、霧に包まれているように感じる
これだけ見ても辛いのが分かりますね。
それほどに子供が愛されるということは必要なことなのです。
他にもアダルトチルドレンに見られる行動パターンがあります。
早速見ていきましょう!
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パターン➀ 強い自己否定
親の期待や要求に答えようと生きてきたため、その期待や要求に答えられなかった時に容赦なく自分を責めてしまう傾向があります。
褒められることや認められることが少なかった場合、「自分は褒められる人間ではない」という思いがあるため、完璧に出来ない自分を責めてしまいます。
「認められるためにもっと頑張らないと…」と思うのは、この傾向がある可能性があります。
♦自己否定が強くて辛いという方は、以下の記事もぜひ読んでみて下さい。
パターン➁ 正解を外部に探す
どこかに正解があると感じています。
育った環境で歪んだことを学んでいるため、「自分はどこか他と違う」と感じて悩んでしまいます。
自分自身の感覚を信じたりすることができず、また自分が決めたことも「間違っているかもしれない」と考えるなど、正解がどこか自分以外のところにあるのではないかと考えています。
パターン➂ 楽しむ事が出来ない
親や家庭などの育った環境で期待に応えるため、他人に意見を合わせたりして感情を抑えて育ってきました。
そのため、自由に楽しむことや感じることが出来なくなっている可能性があります。
無邪気に遊んだり、やりたいことにトライしたりということをしてきていないため、その方法が分かりません。
♦私が楽しめるように行った解決策をまとめた記事がこちらになります。
是非ご覧ください!
パターン➃ 嘘をついてしまう
自分を自由に表現することを学んで成長していないので、自分の本当の気持ちや感情を表現することが出来ません。
育った環境で自分の感情や気持ちを否定されてきたことで、自分自身を常に「間違っているかもしれない…」と考えています。
本当のことを言った方が良い時でも本当のことが言えず、嘘をついてしまうことがあります。
パターン➄ 真面目すぎる
親や周囲の期待に合わせるために頑張ってきたため、自分が自由であることが出来ません。
枠からはみ出て行動するようなことが出来ず、そこからはみ出るような行動はしないようにしています。
そこからはみ出てしまった時、過剰に自分自身を責めます。
♦真面目すぎる自分を穏やかにするために私がとった行動を記事にしています。
宜しかったらご覧ください!
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パターン➅ 忠実過ぎる
見捨てられ不安を持っているため、見捨てられることを恐れて他人に忠実になり過ぎるところがあります。
誰かに評価されることを望んで評価されるまで頑張り続けたり、認められたいという気持ちが強いのです。
嫌われて見捨てられることを非常に恐れています。
パターン⑦ 他人からの意見や肯定感を常に欲しがる
自分の意見や行動に「自信がない」と感じます。
自分に自信がないので、常に他人からの肯定的な意見や承認を求めようとします。
例えば、「自分で転職を決めたけど、これであっているのか?」などと、自分の感覚ややりたいことですら自信が持てず、他者に確認したり肯定を求めようとします。
パターン⑧ 親しい関係を築くのが難しい
幼い頃から「愛してもらえなかった」という寂しさを感じており、他人と親しくなったとしても、その愛を失うことが怖いと感じるので、親しい関係を築くことを恐れて関係を築くことが困難です。
親しくなって傷付くことを恐れるため、親密な関係を回避しようとします。
パターン⑨ 物事を最後までやり遂げることが難しい
親などが約束を守ってくれることがあまりなく、そのため約束を守ることや責任を果たすことなどが大切であることを学習していません。
子供は親の言動などを見て学習します。
子供を軽く扱ったことで、その子供も同じように行動してしまいます。
パターン⑩ 衝動的
アダルトチルドレンは大人の心に成長出来ていません。
自分のコントロールできない状況になると、子供のようになり衝動的な行動に走ってしまうことがあります。
周囲の状況に臨機応変に対応したり、穏やかな態度で受け入れるということが困難になります。
パターン⑪ 責任の取り方に問題がある
幼い頃に周囲の顔色を見て機嫌を取ったりしてきたため、自分の責任ではないことでも自分の責任のように感じてしまう。
反対に自分が決めて行動しておらず、他人のために行動していることが多いため、「私の責任ではない」と無責任な態度になることもあります。
♦「全部私の責任だ…」と感じたり、「私は悪くない!」と考えてしまうことについての記事もありますので、ぜひ読んでみて下さい!
パターン⑫ 「私は普通じゃない」と感じている
親密な人間関係を築くことができず孤独を感じているため、「私は普通の人と違う」と考えている傾向があります。
周囲が上手くいっているように見えると、「自分だけはやっぱり他とは違う…」と考えてしまったりします。
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アダルトチルドレンの依存はなぜ生まれるのか
アダルトチルドレンが生きづらさを感じるのは、自分と自分が不仲であることが原因です。
自分を信じられない
自分を愛していない
つまり、自分自身を嫌っています。
自分自身との関係が絶縁状態ともいえるのではないでしょうか?
そのため、自分の存在の虚しさや慢性的な虚無感を感じやすくなってしまっているんです。
以下のような特徴があります。
- 自分自身を愛していない
- 自分自身を信じられない
- 他人をも信じられない
- 自分が他人からどう思われているのかが気になり人の視線が怖い
- 慢性的な不安を持っている
なるほど。。。思い当たるところがあります…
生きづらさはともかく、それと依存とどんな関係があるんですか?
実はこれこそが「依存」に大きな関係があるんです!
上記のことから、アダルトチルドレンの人の心には「ぽっかりと穴が空いている」ような状態になっています。
その穴が空いているために「虚しさ」や「不安」、「空虚な感じ」を感じるのです。
本来であれば自分自身で埋めれる穴ですが、アダルトチルドレンの人たちは自分自身と不仲で嫌っているため穴を埋めることができません。
その穴を埋めるために、何かに依存してしまうんです。
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依存➀ 他人との関係で穴を埋めようとする
恋愛依存が代表的でしょう。
恋愛依存についての記事も是非ご覧ください!
自分の存在を認められず常に虚しさを感じているため、「他人にその穴を何とかしてもらおう」というものです。
自分が自分自身を愛せない分、他人からの愛情で埋め合わせをしようとします。
だから愛されたいのです。
アダルトチルドレンは見捨てられ不安を持っているため、恋愛をして見捨てられることをひどく恐れています。
恋人に過剰に尽くしてしまうのも、見捨てられたくないからです。
確かに、自分の気持ちより相手を優先する恋愛をしてしまいます。
見捨てられたくないからなんですね…。
他にも「支配」する依存もあります。
しがみつく依存だけじゃないんですか?
「支配」には次のようなものがあります!
つまり、世間で言われる毒親的な行動やDV、甘やかしすぎる等がこれに当たる場合が多いです。
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依存➁ 行為に没頭しすぎることで穴を埋めようとする
自分の虚しさを感じないように、何かの行為に没頭しすぎることです。
以下がその例になります。
- 仕事
- 趣味
- ゲーム
- 携帯
- 読書など
本来であれば必要な事であり楽しみでもあります。
ですが、没頭しすぎて日常生活に支障をきたすようになるのは、やはり依存と言えます。
この行為に没頭することで自分の虚しさを麻痺させたり、自分と向き合うことを拒んでいる場合があります。
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依存➂ 感覚を麻痺させて感じないようにする
自分の中の虚しさや悲しさ・不安感などを感じないように、感覚を麻痺させるために依存するものです。
- アルコール依存
- 薬物依存
- タバコ依存
- 過食など
アルコールは代表的なものではないでしょうか?
適度に楽しむ程度のアルコールであれば問題はありませんが、辛いことを忘れるためのアルコールは、自分と向き合わないようにするための依存です。
「依存が悪」ということを言いたいのではなく、”そうしなければならないほど辛い状況にある”ということです。
しかし、依存したままで生きづらい人生が解消するものではありません。
更に状況が悪化しないよう、見直す時が来ているかもしれません。
少しずつ自分自身と仲直りをして、自立出来たら良いのではないかと考えます。
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アダルトチルドレンの共依存
お互いに「依存」を持った人間同士が人間関係を築く場合に起こってくるのが共依存です。
主に親子関係や恋愛関係、夫婦関係などに見られます。
お互いに見捨てられ不安を持ちながら、依存と支配の関係で成り立つことがほとんどです。
一方が支配することで、もう一方は依存する
一方が依存することで、もう一方は支配する
このような関係を続けることになります。
自分自身との関係の修復に至らないため、ずっと生きづらさの中で依存しながら生きることになります。
生きづらいと感じながらも、無意識の中で共依存から抜け出すことを恐れています。
ここから抜け出すための方法は、しっかりと理解して自律を目指すことです。
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共依存はどんな関係があるのか
ここでは共依存の具体例を紹介します。
ですがこれが全てではありませんので、参考程度にご理解いただければと思います。
以下の関係は共依存の可能性があります!
共依存の例
支配 | 依存 | ||||||||
DVする夫 | 我慢する妻 | ||||||||
子供に対し怒りでコントロールする親 | それに耐えて愛されようとする子供 | ||||||||
何でも世話を焼いてしまう母親 | 母がいないと何もできないと感じる子供 | ||||||||
必要以上に親しくなりたくない彼氏 | 更に尽くして愛してもらおうとする彼女 |
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アダルトチルドレンは世代連鎖する可能性がある
私の親も理不尽に怒っていました。
だから私も依存的なんでしょうか?
その可能性もありますね。
アダルトチルドレンは世代連鎖する可能性があるんです!
実はアダルトチルドレンは世代連鎖すると言われています。
それもそのはずで、アダルトチルドレンである親は間違った学習をして大人になっています。
間違った学習をして大人になってしまった親が教育する子供もまた、間違った学習をして大人になる可能性があるんです。
こんなふうに生きづらさを植え付けた親を許せません!
そう思ってしまいますよね…
自分の気持ちをねじ伏せてまで許す必要はありません。
「ここまで大きくしてくれたんだから」とか「親も辛かったんだから…」などと、親を恨む自分を責める方もいらっしゃいます。
しかし、理不尽に暴力を振るわれたり怒鳴られたりしたことを許す必要はありません。
怒りや悲しみは自然に湧くもの。
「縁を切りたい」くらいに恨むこともまた、自然な感情だと思います。
そんな自分を責めなくても良いんです。
恨みを晴らすなどの行動は自分の人生に影響を与えてしまうので我慢が必要ですが、心の中で何を思ってもそれは自由です。
逆に、「親が未熟だったせいだ!」責めてばかりもいられません。
親もまた、親の親によってそのように学習せざるを得なかったのかもしれません。
私達が親になるのって、大体は30歳前後。
小さい子供にとっては大人でも、当の本人はまだまだ未熟者です。
だから許せという話ではなく、その背景も知りつつ恨むだけ恨んだら、自分の人生を生きるために自分の価値観を育んで行きましょう!
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まとめ
アダルトチルドレンと言われると、不安を覚える方もいるかもしれません。
しかしこれは概念であり病名ではありません。
多くの人が抱えている問題であり、特別な事でもありません。
「私はアダルトチルドレンだ…」と落ち込む必要は無く、少しずつ自分と向き合い自分を一番に尊重していくことができれば、自律への道を歩むことになります。
私が生きづらさを抱え、自律したいと考えて読んだ本の一つです。
とても優しさを感じる読みやすい本です!
誰かの機嫌を取ることもしなくて良いんです。
自分を殺して他人に合わせることも必要ありません。
生きていく上で他者との関係は不可欠ですが、お互いが自律していれば関係はより素晴らしいものになるでしょう。
「自律とは人に甘えないこと」と勘違いしている方が多いのではないでしょうか?
以前の私もそうでした。
しかし、自律とは人に甘えないことではありません。
自分自身をしっかりと受け入れ自分の人生に責任を持つ。
その上で必要な時には人に助けてもらうことも大切なことです。
もし、一人で解決できない時は的確なアドバイスをしてくれる人に相談するのが一番です。
この記事で紹介したような現実に悩まされていて、解決方法が見つからない状況であるなら、きっとお力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
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